中東経由でアメリカ(もしかしたらイギリスも)に行く場合は、ノートパソコンなど電子機器を持っていかない方が良さそうです。
なんと、機内持ち込み禁止で、預け荷物にする必要が出てきました!
結構衝撃的なニュースです。
ルールは流動的なので、変更がある可能性が高いです。実際に搭乗予定のある方は事前に航空会社公式HPでご確認を。
ノートパソコンなど電子機器の機内持込みを禁止
ネットを見ていたらこんな記事がありました。
米国と英国では、2017年3月21日(現地時間)に発表された航空機内の電子機器の機内持ち込み禁止で各方面が混乱している。この規制はノートパソコン、タブレット端末、ゲーム機器などスマートフォンよりも大きな機器が対象。すべてチェックイン時に預け荷物に入れなければならないとするもの。
AP通信によると、規制が課せられるのは、中東・アフリカ10都市からの米国便。アンマン、クウェート、カイロ、イスタンブール、サウジアラビアのジェッダとリヤド、カサブランカ、ドーハ、アラブ首長国連邦のドバイとアブダビ各空港が対象となり、1日50便ほどに影響が出ると予想されている。
スマートフォンよりも大きいノートパソコンやタブレット、ゲーム機器の航空機客室への持ち込み禁止。
現在は、中東とアフリカからの米国便に限られていますがこれが広がるとかなりのインパクトです。
対象は中東・アフリカ10都市からの米国便
全世界が対象ではなく、対象はあくまで中東・アフリカ10都市(※)からの米国便。
※アンマン、クウェート、カイロ、イスタンブール、サウジアラビアのジェッダとリヤド、カサブランカ、ドーハ、アラブ首長国連邦のドバイとアブダビ各空港
日本発は対象でないので一安心。
中東御三家の対応はそれぞれ
日本人が1番利用する可能性が高いのが中東御三家と呼ばれる中東の航空会社、エミレーツ航空、カタール航空、エティハドの3社かと。
最近は最新機体で快適な機内にも関わらず、かなり安い料金を提示してきているので、中東経由ヨーロッパ行きは結構人気。
気になったので、3社のHPで今回の対応を確認してみました。
エミレーツ航空
エミレーツ航空は、ドバイ発のアメリカ行きはパソコン等の電子機器の持ち込みはNG。
パソコン等をスーツケースなどに入れて預けなければいけないのはかなりのマイナス。
とりあえず現在はアメリカ行きに限られています。(2017年3月時点)
ドバイ経由でアメリカに行くことはほとんどないと思うので影響は少ないですが、イギリスも対象に入ると日本人にも影響が出てきますね。
米国への機内持ち込み手荷物制限について
米国運輸保安局(TSA)は、ドバイ発の米国路線における機内持ち込み手荷物に含まれる電子機器に関する指針を発表しました。これにより、2017年3月25日以降、医療機器を除き、携帯電話またはスマートフォンよりも大きな電子機器は、飛行機の客室内にはお持ち込みいただけません。これはドバイでお乗り継ぎのお客様を含む、ドバイ国際空港を出発する全ての米国路線にご搭乗されるお客様に適用されます。米国へご出発のお客様は、携帯電話またはスマートフォンよりも大きな電子機器につきましては、受託手荷物に入れていただきますよう、お願い申し上げます。
今後の詳細につきましては、情報が入り次第ご案内いたします。
エミレーツ航空HPより
カタール航空
カタール航空もエミレーツ航空同様。
アメリカ路線はパソコン等の電子機器の持ち込みはNG。
米国政府通達により、2017年3月21日より、アメリカ路線ご搭乗時、機内で使用する医療機器、スマートフォン以外の全ての電子機器の機内持ち込みが不可となります。
カタール航空では、皆様のこれらのお手荷物は貨物室にてお預かりさせていただきます。
ラップトップ、タブレット、DVDプレーヤー、ゲーム機器は制限品となりますので、機内持ち込みは不可となり、受託手荷物として貨物室でのお預かりとなります。カタール航空HPより
エティハド
エティハドは、PC等の電子機器持ち込みはOK。
ただ、アブダビ発のアメリカ、イギリス、カナダ行きの場合は、飛行機搭乗前に電源をオンして電子機器である証明をする必要があるようです。
事前に充電さえしておけば機内持ち込みできるのは◎ですね。
アブダビ発米国、英国、カナダ行きのすべてのお客様は、ご搭乗前にお持ちのすべての電子機器のスイッチをオンにしてください。モバイルフォン、タブレット、ノートパソコンなど、手荷物としてお持ち込みになる、または携帯される電子機器は、旅行の妨げとならないよう事前に充電いただきますようお願いいたします。
アブダビ空港には、電源を入れることができないデバイスを保管する設備はありません。エティハド航空は、機内にお持ち込みいただけなかったデバイスについては責任を負いかねます。
これらは、上記各国の当局による安全対策強化の一環として求められています。お守りいただけない場合、これら電子機器を機内にお持ち込みいただけなくなったり、ご搭乗を拒否いただく場合がありますのでご了承ください。
エティハドHPより
預け荷物にするか、持っていかないか
パソコンなどの電子機器の機内持ち込みが不可になった場合、考えられるのは、①預け荷物にするか、②持っていかないかの2択。
仕事で必要な場合は致し方ないですが、預け荷物にするのはとてもリスクが高いかと。
持っていかないという選択のほうが懸命かもしれません。
盗難のリスクあり
スーツケースにパソコンなどを入れて、預けるのはとんでもなく危険。
アメリカでのスーツケースの中身の盗難被害は有名です。
TSAロックならスーツケースに鍵がかけられるから安心!と思いきや、そのTSAロックを開けられる空港職員がパソコンを盗んでいたようですから。
貴重品を預け荷物に入れないのは鉄則なので、パソコンを入れたスーツケースを預けるのは抵抗があります。。。
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海外旅行のスーツケースに鍵を掛ける?TSAロックとは?TSAロックは本当に必要?
破損のリスクあり
スーツケースにパソコンなどを入れて預ける場合、スーツケースを丁重に扱ってもらいたいところです。
一応、「Fragile tag(フラジャイルタグ)」と呼ばれる壊れ物注意のシールを、チェックインカウンターで言えばスーツケースに貼ってもらえます。
Fragile tagがあるからといって、荷物が丁重に扱われるか。。。
たぶん、まったくそんなことないかと。
ボンボン投げつけられて飛行機に積まれ、飛行機から降ろされます。
預けた荷物を受け取る空港のターンテーブルも結構な勢いでベルトコンベアで投げつけられます。
衝撃に弱いパソコンにはかなり過酷な環境です。
スーツケースも1度の旅行で傷だらけになりますからね。
まとめ
現在は、米国行きに限られているのでたいして影響は受けなさそうですが、これが全世界対象になるとかなりのおおごと。
最近は海外旅行にパソコンを持って行っていたのでもし、機内持ち込み禁止になったら、持っていかないか、盗まれても諦めのつく安いパソコンを買って持ち込むかですかね。
液体持ち込み禁止に次ぐ、大きなルール変更にならないことを祈ります。
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