ANAマイレージクラブのマイル特典航空券にプレミアムエコノミークラスが登場!
そして、ANAスーパーフライヤーズ会員(SFC)の大きな特典だったプレミアムエコノミークラスへの無料アップグレードが終了!
マイラーとしては、プレミアムエコノミークラスが登場したのは嬉しいですが、せっかく今年取得したSFCの特典が1つなくなりがっかりな変更でした。
変更点は4つ
今回は、プレミアムエコノミークラス(プレエコ)が大きく変わります。
- 特典航空券にプレエコが登場
- プレエコへのマイルでのアップグレードが登場
- 上級会員のプレエコへの無料アップグレード終了
- プレエコへのアップグレードポイントでのアップグレードが登場
特典航空券にプレエコが登場は嬉しい改善。
一方、SFC会員を含む、上級会員はプレエコへの無料アップグレードがなくなるかなり痛い改悪。
それでは、1つ1つ見ていきます。
特典航空券にプレミアムエコノミークラスが登場
プレエコ登場
これまで、全日空(ANA)にはなかったプレエコの特典航空券が新たに登場!
JALマイレージバンクにはあったので、これで2社横並びに。
2019年からホノルル線にオール2階建てのA380が導入され、プレエコが73席と大量投入されるので、利用する機会が増えそうですね。
2019年4月1日からスタート
予約開始日:2018年12月5日 15:00~
搭乗開始日:2019年4月1日
早くも予約は12月から開始。
必要マイル数
気になる必要マイル数は、こんな感じ。
アジア2 (ZONE4) | ハワイ (ZONE5) | 北米 (ZONE6) | 欧州 (ZONE7) | オセアニア (ZONE10) | |
---|---|---|---|---|---|
L (ローシーズン) | 46,000 | 53,000 | 62,000 | 67,000 | 54,000 |
R (レギュラーシーズン) | 51,000 | 58,000 | 72,000 | 77,000 | 62,000 |
H (ハイシーズン) | 54,000 | 61,000 | 77,000 | 82,000 | 67,000 |
多いのか?少ないのか?
直感的にわからないので、エコノミークラスに必要なマイル数と比較。
プレエコとエコノミークラスの必要マイル数の差
アジア2 (ZONE4) | ハワイ (ZONE5) | 北米 (ZONE6) | 欧州 (ZONE7) | オセアニア (ZONE10) | |
---|---|---|---|---|---|
L (ローシーズン) | 30,000 1.5倍 | 35,000 1.5倍 | 40,000 1.6倍 | 45,000 1.5倍 | 37,000 1.5倍 |
R (レギュラーシーズン) | 35,000 1.5倍 | 40,000 1.5倍 | 50,000 1.4倍 | 55,000 1.4倍 | 45,000 1.4倍 |
H (ハイシーズン) | 38,000 1.4倍 | 43,000 1.4倍 | 55,000 1.4倍 | 60,000 1.4倍 | 50,000 1.3倍 |
※倍率は、エコノミーとプレエコの差
だいたい、エコノミークラスの必要マイル数に1.5倍プラスすると、プレエコが取れる計算。
ビジネスクラスとエコノミークラスの中間と考えれば妥当なマイル数ということなんでしょうか。
ビジネスとプレエコの差
ただ、ビジネスクラスの必要マイル数を見てしまうと、ちょっとプレエコ必要マイル数多すぎでは?と思ってしまう。
アジア2 (ZONE4) | ハワイ (ZONE5) | 北米 (ZONE6) | 欧州 (ZONE7) | オセアニア (ZONE10) | |
---|---|---|---|---|---|
L (ローシーズン) | 55,000 1.2倍 | 60,000 1.1倍 | 75,000 1.2倍 | 80,000 1.2倍 | 65,000 1.2倍 |
R (レギュラーシーズン) | 60,000 1.2倍 | 65,000 1.1倍 | 85,000 1.2倍 | 90,000 1.2倍 | 75,000 1.2倍 |
H (ハイシーズン) | 63,000 1.2倍 | 68,000 1.1倍 | 90,000 1.2倍 | 95,000 1.2倍 | 80,000 1.2倍 |
※倍率は、プレエコとビジネスの差
プレエコとビジネスクラスの必要マイル数の差は、わずか1.2倍。
エコノミーとプレエコの差は1.5倍、プレエコとビジネスの差が1.5倍あれば、ちょうどいいのですが、1.2倍。
必要マイル数だけ見ると、プレエコの特典航空券に交換はちょっともったいない気がしてきます。
せっかく貯めたANAマイルをプレミアムエコノミークラスで利用する価値はあるのか?
ビジネスクラスのフルフラットシートと比べると、プレエコは見劣り。
しかし、エコノミークラスのシートに比べると、プレエコの足元の広さは魅力。
せっかく貯めたANAマイルをプレエコで利用する価値はあるのか?
あり!
と考えています。
特典航空券の必要マイル数は大事ですが、それ以上に空席がないと取得できない!!
ビジネスクラスは開放座席数も少ないので、たいてい特典航空券は満席。
そんなとき、プレエコの特典航空券が取得できるなら、エコノミークラスよりも断然快適なので十分満足できるかと。
プレエコならANAラウンジも使えますしね。
特典航空券の開放座席数は多いの?
特典航空券の開放座席数が多いことを願うばかりですが、そこまで多くない気もします。
問題は、そもそも座席の設定がビジネスクラスよりもプレエコのほうが少ないこと。
例えば成田ーニューヨーク間を飛んでいるボーイング777-300ERは、
- ビジネスクラス:52席
- プレミアムエコノミー:24席
これからプレエコの特典航空券予約開始になるので、今後どのくらいの座席数が開放されるのかわかりませんが、そもそもの座席数が少ないので果たしてどうなることやら。
特典航空券に開放される座席数が多く、予約しやすくなることを期待します。
プレミアムエコノミークラスへのマイルでのアップグレードが開始
アップグレードにもプレエコ登場
エコノミークラスを購入して、マイルでプレエコにアップグレードが可能に!
ただ、対象予約クラスが「Y/B/M/U/H/Q/V」と決まっているため、一番安いエコノミークラスの運賃では利用できず意外と割高。
2020年4月1日からスタート
予約開始日:2019年9月下旬スタート予定
搭乗開始日:2020年4月1日
必要マイル数
気になる必要マイル数は、こんな感じ。
片道の区間基本マイレージ | 必要マイル |
0~2,000 | - |
---|---|
2,001~3,500 | 15,000 |
3,501~4,500 | 15,000 |
4,501~5,500 | 20,000 |
5,501~ | 20,000 |
距離で必要マイルが決まるため、ちょっと分かりづらいですね。
ざっくり、
- アジア、ハワイ:15,000マイル
- 北米、欧州、オセアニア:20,000マイル
※ジャカルタやインドなど一部アジアで20,000マイル必要。詳しくはANA国際線マイレージチャートへ。
対象運賃
対象予約クラス:「Y/B/M/U/H/Q/V」
が対象。
アルファベットの羅列なので??ですが、わざわざ予約クラスの意味を知るのは面倒なので予約サイトへ。
予約サイトならアップグレード対象運賃が一目瞭然です。
例えば、東京ーホノルルの料金をエコノミークラスで検索をするとこのような形で出てきます。
表示している「Basic Plus」は、アップグレード対象と明記されています。
一方、一番安い「Basic」料金はアップグレード対象外。
マイルでのアップグレードを受けようとすると、高いエコノミークラス運賃を支払わなければいけないためなかなか手を出しづらい。
それに、ホノルル線の場合、「Basic Plus」とプレミアムエコノミークラスの運賃差は2万円ちょっと。
アップグレードに必要なマイルは、15,000マイルなので正直微妙。
最初からプレエコ予約なら積算マイルも100%(アップグレードなら70%)なので、プレエコで予約したほうがお得ですね。
長距離路線ならお得かも
一方、長距離路線ならアップグレードの価値がありそう。
アップグレード対象のBasic Plusとプレミアムエコノミークラスの料金差は約6万円。
それでいて必要マイル数は20,000マイル。
これならお得感がありますね。
※料金は時期に応じて変わるため、お得かどうかはケースバイケースなので使う際はご確認を!
SFCのプレミアムエコノミークラスへの無料アップグレード終了
上級会員向けの内容です
上級会員のプレエコ無料アップグレード終了
ANA「ダイヤモンドサービス」「プラチナサービス」メンバー、スーパーフライヤーズ会員のお客様にご提供している「プレミアムエコノミーへのご変更」サービスは2019年9月30日ご搭乗分(日本時間)をもって終了いたします。
対象のお客様には、2019年10月1日~2020年3月31日ご搭乗分においてプレミアムエコノミーへのアップグレード予約キャンペーンを実施予定です。
あーーーーついに改悪きてしまった。
2018年にSFCを取得して、さあこれから!というタイミングだったのでかなりの衝撃。
これまでは、上級会員であれば、当日空席があればプレエコに無料アップグレードを受けられる特典がありました。
それが廃止に。
やはり早めに取得しておけばよかった(涙)
いつから
2019年9月30日ご搭乗分(日本時間)まで
来年には終了です。
アップグレード予約キャンペーン
いきなり改悪ではなく、「アップグレード予約キャンペーン」が実施され、2019年10月1日~2020年3月31日の間は、実質無料アップグレードが受けられます。
しかも、これまでできなかった「予約&空席待ち」が可能に。
ただし、特典航空券との併用はNGになったのは残念。
プレミアムエコノミークラスへのアップグレードポイントでのアップグレードが登場
上級会員向けの内容です
上級会員は、前年度獲得したプレミアムポイント数に応じて「アップグレードポイント」をもらえます。
アップグレードポイントで、これまでも国内線のプレミアムクラスや国際線のビジネスクラスやファーストクラスへのアップグレードができていました。
これにプレエコが登場。
必要なアップグレードポイントは、ビジネスクラスに必要なポイントの半分。
ちょうどいいポイント設定ですね。
ただ、これまで無料でアップグレードできていたことを考えると、複雑な気分。
まとめ
プレエコの位置づけをANAが変えてきましたね。
上級会員にとってはかなり残念な変更ですが、マイラーにとっては嬉しい変更。
必要マイル数は増えますが、プレエコにマイルで乗れるのは嬉しい。
マイルが足りないなら、ANAカードで、大量マイル獲得可能なキャンペーン実施中なので、マイルを補うチャンスです。
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