ブリティッシュエアウェイズのエグゼクティブクラブは、陸マイラーにとっておすすめのマイレージプログラムです。
とはいえ日本人にとってはかなりマイナーなマイレージプログラム。
そんなブリティッシュエアウェイズのマイレージプログラムの攻略法を研究していきます!
ブリティッシュエアウェイズとは
ブリティッシュエアウェイズとは、イギリスの航空会社で、以下の2点がマイレージプログラムの最大の売り。
- 特典航空券がJALやANAよりも断然取りやすい
- 必要マイル数が少ない
日本人にとってブリティッシュエアウェイズ(BA)は、マイナーですが、マイルを貯めて、使うには実はかなり使いやすいマイレージプログラムです。
特徴
まずはブリティッシュエアウェイズがどんな航空会社か見ておきましょう。
イギリスを代表する航空会社で世界中にネットワークを持ち、約75カ国に乗り入れているメガキャリア(フルキャリアよりも大きい航空会社)です。
世界中にネットワークがありながら日本就航便は少なく、ブリティッシュエアウェイズの機体での日本就航便は3路線のみ。
- 羽田空港(東京)⇔ヒースロー(ロンドン)
- 成田空港(東京)⇔ヒースロー(ロンドン)
- 関西空港(大阪)⇔ヒースロー(ロンドン)
それ以外の日本就航便はJALとのコードシェア。
JAL機材で運航されています。
コードシェアとは
コードシェアとは、2つ以上の航空会社で飛行機を共同運行している便のこと。
例えば、JL401/ BA4601便は、JALの飛行機のフライトですが、JALとBA2つ便名が付されているのがコードシェアです。
ワンワールド加盟
ブリティッシュエアウェイズはJALと同じアライアンスである「ワンワールド」に加盟しています。
そのため、ブリティッシュエアウェイズで貯めたマイルはJALの無料特典航空券と交換も可能!
マイルもJALとの共同運航便が充実しているのでフライトでも貯めやすくなっています。
アライアンスについてはこちらの記事で詳しく書いています↓
-
アライアンスとは?マイレージプログラムを選ぶうえで知っておきたい3大アライアンスの加盟航空会社と特徴!
航空会社としての魅力
ブリティッシュエアウェイズの最大の魅力は、料金の安さ。
メガキャリアと呼ばれる巨大な航空会社でフルサービスするにも関わらず料金はかなり安め。
クマもユナイテッドのマイルを貯めていたにも関わらず、ヨーロッパ行きだけはブリティッシュエアウェイズを使ってしまうくらい。
そしてもう一つの魅力は、プレミアムエコノミー!
ヨーロッパ路線になるとフライト時間が12時間を超えて来るので、エコノミークラスでは体がしんどい…。
プレミアムエコノミーだと座席の間隔がエコノミーの79センチから97センチに、18センチアップするので190センチ近いの長身のクマでも楽々足を組んで優雅に。
しかもJALやANAだとプレミアムエコノミーは30万円近くしますが、ブリティッシュエアウェイズの場合は安いと15万円くらいで売り出していることも。
時期によっては、JALやANAのエコノミークラス運賃に2万〜3万円上乗せした運賃で乗ることも可能なので、かなりお得。
マイレージプログラム
攻略するためには相手をよく知っていないと出来ないので、基本的な情報をまずはみていきましょう!
- マイレージプログラム名:エグゼクティブクラブ
- 貯まるマイル:アビオスポイント
だれでも、入会金・年会費無料でインターネットからエグゼクティブクラブに加入出来ます。
マイルは貯まりやすいか?
ブリティッシュエアウェイズのマイル(アビオスポイント)を貯めるには、次の2つの方法がメインになります。
- 飛行機に乗ってマイルを貯める(フライトマイル)
- クレジットカードのポイントをマイルに移行する
JAL、ANAのようにインターネットショッピングでマイルが2倍になったり、電子マネーでマイルが貯まったりなど、貯めるルートが豊富ではないです。
愚直に貯めていくしかない。
じゃあ、あまり貯まらないのでは?
との疑問が出ますが、クレジットカードでしっかりマイルが貯まるのと、交換のし易さのバランスで見るとおすすめのマイレージプログラムになります。
フライトマイル
フライトマイルとは、飛行機に乗った距離に応じてマイルが貯まるものです。
計算方法は、
フライトの距離 × 運賃に応じた積算率 = 貯まるマイル
例えば、成田空港から、ロンドンヒースロー空港までブリティッシュエアウエイズ便で行くと、
格安エコノミーの場合 : 6,222マイル × 25% = 1,556マイル貯まる
低価格エコノミーの場合: 6,222マイル × 50% = 3,111マイル貯まる
低価格ビジネスの場合 : 6,222マイル × 150% = 9,333マイル貯まる
このように、座席のクラスと運賃の割引率によって、貯まるマイルが異なっていきます。
ブリティッシュエアウエイズに乗ったときだけでなく、JALワンワールド加盟の航空会社を利用した時もマイルを貯めることができます。
ワンワールド加盟の航空会社一覧は、この記事の最後に掲載しています。
クレジットカードのポイント
陸マイラーにとってフライトマイルよりも気になるのが、クレジットカードのポイントで交換出来るマイル。
ショッピング「100円=1マイル以上」の還元率でマイルを貯められるので十分に貯められます。
ブリティッシュエアウェイズに最適なクレジットカードについてはまた後半で。
ロケットマイルズで貯まるけど
フライトマイルとクレジットカードのポイントしかないといいましたが、実はロケットマイルズ(rocketmiles)でも貯められます。
ロケットマイルズとは、ホテルの予約サイトで一回の宿泊で1,000マイル〜7,000マイルとか貯めることが可能。
ただ、ホテル予約サイトとしては、正直宿泊費の提示がかなり高め。
しかもドルでの料金表示のため、円安の時期はよりいっそう料金の高さが際立つ。
料金が高くてもマイルが欲しいということならいいのですが、他のサイトで探したほうが圧倒的に安いので、あまりおすすめ出来ないです。
期限は実質無期限
国際線無料特典航空券を目指してマイルを貯めるなら、マイルに有効期限があると厳しい!
ブリティッシュエアウェイズは、
- 有効期限:3年
- 有効期限延長:マイルの加減算が行われると3年延長
そのため、最低限、3年に1度マイルの加減算さえすれば、期限切れの心配はないです。
クレジットカードのポイントを3年毎に1度移行しておけば、飛行機に乗らなくても実質無期限にできますね。
家族のマイルを合算出来る
同居している家族ならフライトマイルも親口座に合算出来るので、無駄なくマイルが貯められます。
ユナイテッドマイレージプラスのように家族合算が有料のマイレージプログラムがある中、無料で合算出来るのは大きなポイントですね。
マイルは使いやすいか?
マイルが貯めやすくても使いづらければ意味ないですよね?
続いてはマイルの使いやすさについて見ていきます。
マイルの利用は、3つの使い方があります。
- 無料特典航空券
- 座席のアップグレード
- 航空券の支払いに一部充当
まずは無料特典航空券の交換についてみていきましょう!
無料特典航空券
無料特典航空券は、2つに分かれています。
- ブリティッシュエアウェイズ便利用
- ワンワールド加盟航空会社利用
マイルをお得に使うならブリティッシュエアウェイズ便でロンドンへ。
ロンドン以外に行きたいときは、JAL便などワンワールド加盟航空会社利用ですね。
ブリティッシュエアウェイズ便利用
ブリティッシュエアウェイズ便なので、日本に住んでいる方が現実的に使えるのは東京ーロンドン便のみ。
ただ、オフピーク時の必要マイルの少なさはかなりの魅力!
必要マイルの少ないANAやJALよりも少ないマイルでヨーロッパに行けてしまうかなり狙い目です。
成田・羽田・関空ーロンドンの往復。
エコノミー | プレミアムエコノミー | ビジネス | ファースト | |
ピーク時 | 60,000 | 120,000 | 180,000 | 240,000 |
オフピーク時 | 39,000 | 78,000 | 150,000 | 204,000 |
オフピーク時は、どのマイレージプログラムよりも少ないマイルでヨーロッパに行けます。
JAL(55,000マイル)、ANA(45,000マイル)、ユナイテッド航空(90,000マイル)やデルタ航空(100,000マイル)に比べたら、かなりお得ですよね?
オフピークの時期
気になるのがいつがオフピークなのか。
ほんのわずかな期間しかなければ意味がないですよね。
1年の3分の2は、オフピークに設定されており、少ないマイルでロンドンに行ける!
2022年のオフピークは次の時期です。
1月 | 7~31 | 7月 | 1~6 |
2月 | 1~14,19~20,25~28 | 8月 | なし |
3月 | 1〜31 | 9月 | 7~30 |
4月 | 1~4,24~30 | 10月 | 1〜11,15~17,22~24,29~31 |
5月 | 1~23 | 11月 | 5~30 |
6月 | 3~30 | 12月 | 1〜13 |
日系のマイレージプログラムではオフピークになり得ない、5月のゴールデンウィークや9月のシルバーウィークもオフピークになっているのがポイント。
たった39,000マイルでヨーロッパに行けるのはとんでもなくお得です。
ワンワールド提携航空会社利用
航空会社 | エコノミー | ビジネス | ファースト |
日本国内 | 12,000 | ─ | ─ |
グアム | 22,000 | 44,000 | 88,000 |
香港 | 22,000 | 44,000 | 88,000 |
バンコク | 26,000 | 77,500 | 103,000 |
ハワイ | 41,500 | 124,000 | 165,000 |
ロサンゼルス | 51,500 | 154,500 | 206,000 |
ニューヨーク | 72,500 | 216,500 | 288,500 |
パリ | 62,000 | 185,500 | 247,500 |
シドニー | 51,500 | 154,500 | 206,000 |
JAL便も上記のマイル数で特典航空券を取ることが可能です。
必要マイルは改悪が行われ、徐々にビジネスクラスやファーストクラスの必要マイルが増加しています。
それでも、他社に比べれば必要マイル数は少ない。
JAL国内線往復も利用可能!
ブリティッシュ・エアウェイズは、イギリスの航空会社だから使いづらいのでは?
と思いがちですが、JALと同じワンワールドに加盟しているので、JAL便の国内線特典航空券にも交換可能。
しかも、JALマイレージバンク経由と同等のマイル数で交換できます。
往復の特典航空券 | ブリティッシュ・エアウェイズ | JALマイレージバンク |
片道650マイル未満 羽田便なら札幌や鹿児島など | 15,000マイル | 12,000~15,000マイル |
片道650マイル~1,150マイル未満 羽田便なら那覇など | 20,000 マイル | 15,000~20,000マイル |
ただ、2021年7月までは、片道650マイル未満は往復12,000マイル、片道650マイル~1,150マイル未満は往復18,000マイルでした。
改悪が行われ、JALマイレージバンク経由とあまり差がなくなってしまったのが残念。
無料特典航空券の取りやすさ
ブリティッシュエアウェイズはJAL便も含め、プレミアムエコノミーの無料特典航空券までインターネットで予約出来るのでとても予約しやすいです。
インターネットでもJAL便は各方面で出てきます。
むしろ日本発着便なら必ずといっていいほどJAL便が候補としてインターネットに表示されます。
期限があるJALのマイレージバンクよりも、ブリティッシュエアウェイズのマイレージプログラムを使うのもありですね。
例えば、12/14と直前に検索したにも関わらず、年末のハワイへのフライトを検索すると、しっかりJAL便で空席が表示されます。
ブリティッシュエアウエイズのマイレージプログラムは、とにかく使いやすさがポイントです。
座席のアップグレードは使える?
ブリティッシュエアウェイズの場合は、座席のアップグレードと現金購入を同時に行うことができます。
ブリティッシュエアウェイズで出来るのは、ブリティッシュエアウェイズ便とアメリカン航空便です。
- エコノミー → プレミアムエコノミー
- プレミアムエコノミー → ビジネス
- ビジネス → ファースト
とてもお得そうなシステムですが、購入した航空券がアップグレード対象運賃である必要があります。
アップグレード対象運賃は最安値の運賃でないため、正直旅行で使うには使いずらいですね。
エコノミークラスの一番安い運賃設定が5万円(Q)に対し、アップグレード対象運賃は20万円(H)、36万円(B)と値段がグッとアップしてしまうので最安値でない運賃で買ってアップグレード出来ないとかだとすごい損した気分になります。
どちらかというと出張で飛行機に乗っていて、空いていればアップグレードするといった使い方を想定しているのでしょう。
参考に対象運賃コードをあげておきます。
- British Airwaysのフライトの場合:J、C、D、R、I、W、E、T、Y、B、H
- American Airlinesの場合:J、C、D、Y、B
マイルが不足していてもお金ちょい足しで特典航空券が手に入る
あと2,000マイルあれば40,000マイルになりホノルル行きの特典航空券と交換出来るのに!ってときってありますよね。
ブリティッシュエアウェイズは、マイルが足りなくてもお金でマイルを買うことが出来ます。
2,000マイル→80ドル
3,000マイル→108ドル
4,000マイル→135ドル
5,000マイル→163ドル
〜
35,000マイル→988ドル
マイル購入はANAやJALなどの日系のマイレージプログラムでは出来ません。
一方、ユナイテッド航空のマイレージプラスのように、欧米系はお金さえ払えばマイル購入出来るのが普通。
わざわざマイルを買ってまで特典航空券を使うかと聞かれると、正直、使わないなーというのが本音ですね。
航空券の支払いにも使える
マイルを貯めていると無料特典航空券にはまだまだ届かないけど、少しだけでもマイルを使いたいってときもありますよね?
750マイルを7.5ドル相当で使うことが出来ます。
ただ、端数のマイルすべてを使えるわけではないのと、使えても1万5千円くらいの充当なので正直そんなにメリットとは無いですね。
マイルの使いやすさまとめ
- オフピークなら、かなりお得なマイル数でロンドン行きの特典航空券が手に入る
- JAL便も豊富に使える
ということで、ブリティッシュエアウエイズのマイレージプログラムは、使いやすいと言えます。
ブリティッシュエアウェイズのおすすめの無料特典航空券旅行は?
ブリティッシュエアウェイズのエグゼクティブクラブの目指すべき特典旅行は、ブリティッシュエアウェイズ便のオフピークのロンドン行きですね。
二人分でも78,000マイルで済むので、現実的にマイルでヨーロッパに行けますね。
ロンドンまで行ってしまえばユーロスターでフランスやパリにもすぐ出られますし、ロンドンからならLCCを使って格安でヨーロッパ各地へ行くことも出来ます。
ロンドンを起点にどこに行くか決めるのが楽しみですね。
ブリティッシュエアウェイズにおすすめのクレジットカード
ブリティッシュエアウェイズのマイルが直接貯まるクレジットカードは残念ながらないです。
ただし、複数の航空会社に交換できるクレジットカードにはブリティッシュエアウェイズも入っているのでそちらでマイルを貯めることが可能です。
ブリティッシュエアウェイズのアビオスポイントが、「100円=1マイル」以上貯まるクレジットカードは次の7枚です。
- Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード (マリオットアメックスプレミアム)
- アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード (アメックスグリーン)
- アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード (アメックスゴールド)
- アメリカン・エキスプレス・プラチナカード (アメックスプラチナ)
- アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード(招待制)
その中でおすすめは、この1枚!
以前は、アメックススカイトラベラーという航空券購入で3倍・5倍ポイントが貯まるかーどがあったのですが、2021年9月末で新規募集が終了に。
現在のおすすめは、1枚のみになってしまいました。
陸マイラーにおすすめマリオットアメックスプレミアム
カード詳細
【カードブランド】
アメリカン・エキスプレス
【年会費】
49,500円(税込)
【特徴】
普段飛行機に乗らないなら、一番ポイントを貯めることができるカード
マリオットアメックスプレミアム は、普段のショッピングで、「100円=1.25マイル」貯まるため、還元率も他の7枚に比べトップクラスです。
- 普段のショッピングで「100円=1.25マイル」
- 貯めたポイントは実質無期限
- 移行手数料無料
飛行機にほとんど乗らない(陸マイラー)で、ブリティッシュエアウエイズのマイルを貯めるなら、この1枚。
マリオットアメックスプレミアムの魅力はマイル以外にも豊富。
- マリオットボンヴォイ(シェラトン・ウェスティン、マリオット、リッツ・カールトンなど)のゴールドエリートになれる
高級ホテルで部屋の無料アップグレード、レイトチェックアウトなどVIP待遇 - 朝食無料やクラブラウンジアクセス無料のプラチナエリートも決済条件だけでなれる
- カード更新ごとに高級ホテルの無料宿泊券(決済条件あり)
- 国内28空港&ホノルル空港で同伴者1名含め空港ラウンジ無料
- スーツケース宅配無料(帰国時)
- 海外旅行保険
飛行機とホテルの相性はとてもいいので、旅好きにピッタリの1枚。
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まとめ
ブリティッシュエアウェイズのマイレージプログラムは、ロンドン行きの無料特典航空券がかなりお得にゲットできる使えるマイレージプログラムです。
マイルが貯まるクレジットカードと組み合わせれば、1〜2年でロンドン行きの無料特典航空券を手に入れる事ができますね。
浮いたお金でショッピングやホテルをグレードアップ。
どんなヨーロッパ旅行にするか楽しみですね。
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おまけ ワンワールド加盟航空会社
現在15社が所属しています。
日系1社
日本航空(JAL):日本
米系4社
アメリカン航空:アメリカ
USエアウェイズ:アメリカ
TAMブラジル航空:ブラジル
ラン航空:チリ
アジア系3社
キャセイパシフィック:香港
マレーシア航空:マレーシア
スリランカ航空:スリランカ
ヨーロッパ系4社
ブリティッシュエアウェイズ:イギリス
フィンエア:フィンランド
イベリア航空:スペイン
S7航空:ロシア
オセアニア系1社
カンタス航空:オーストラリア
中東系2社
カタール航空:カタール
ロイヤルヨルダン:ヨルダン