デルタ航空は、2025年10月1日以降のフライトに適用される新たな運賃体系と機内プロダクトの刷新を発表!
デルタ航空もエコノミークラスの最安値運賃では事前座席指定が不可になり、チェックイン時指定に。
これまであった有料での事前座席指定もできなくなり、座席指定が必要なら1個上の運賃クラスで。
ラウンジは変わらず最安値のエコノミークラス運賃だとゴールドメダリオンでも利用できず。
デルタ航空の新運賃について解説!
2025年10月1日からの新運賃カテゴリー
座席クラスのカテゴリー区分

デルタ航空の今後のフライトは、以下の5つのカテゴリーに分類
座席クラスのカテゴリー区分
- デルタ・メイン(旧メインキャビン)
- デルタ・コンフォート(旧デルタ コンフォート+(米国内線・短距離国際線に導入))
- デルタ・ファースト(旧ファーストクラス)(米国内線に導入)
- デルタ・プレミアムセレクト(国際線プレミアムエコノミー相当)
- デルタ・ワン(国際線ビジネスクラス相当)
エコノミークラスの運賃区分
エコノミークラスに該当するデルタ・メインの運賃は、サービス提供内容毎にさらに3つのオプションに分類。
エコノミークラスの運賃区分
- デルタ・メイン ベーシック(旧ベーシック エコノミー)
- デルタ・メイン クラシック
- デルタ・メイン エクストラ
デルタ・メイン ベーシック
最も安い運賃。
デルタ・メイン ベーシック
- 座席指定:事前座席指定不可。できるのはチェックイン後
- 搭乗順:最後のゾーン8
- キャンセル:一部の手数料を引いた形でeクレジットに返金(デルタのクーポン)
- マイル:獲得不可
- メダリオン会員資格(MQD):加算されない
- ラウンジ(スカイクラブ):利用不可(デルタアメックスゴールドでゴールドメダリオンでも不可)
「とにかく安く」という人向け。
ただしマイルや会員資格は一切加算されません。
また、事前の座席指定ができず、チェックイン時になってはじめて座席指定が可能に。
なかなか家族での旅行では使いにくい運賃。
なお、改定前のベーシックエコノミーは、30日前~24時間前までの間に有料での座席指定は可能でした。
しかし、新しいデルタ・メインベーシックでは有料でも事前座席指定はできない模様。
デルタ・メイン クラシック
デルタ・メイン クラシック
- 座席指定:事前に可能
- 搭乗順:ゾーン6または7
- キャンセル:eクレジット(デルタのクーポン)として返金可
- マイル:1ドルあたり5マイル獲得
- メダリオン会員資格(MQD):獲得可能
- 当日スタンバイ:無料で利用可能(米国内・一部地域限定)。早い便への振替にも対応。
- ラウンジ(スカイクラブ):ゴールドメダリオン以上の上級会員なら利用可能(デルタアメックスゴールドでゴールドメダリオンでもOK)
マイルも加算されるスタンダードなエコノミー。ほとんどの方にとって基本はこれ。
デルタアメックスゴールドでゴールドメダリオンになっていれば、ビジネスクラスラウンジが利用できます。
デルタ・メイン エクストラ
デルタ・メイン エクストラ
- 座席指定:事前に可能
- 搭乗順:ゾーン5
- キャンセル:支払方法に応じた払い戻し(例:クレジットカード払いならクレカに返金)
- マイル:1ドルあたり7マイル獲得
- メダリオン会員資格(MQD):獲得可能
- 当日スタンバイ:無料で利用可能(米国内・一部地域限定)。早い便への振替にも対応。
- ラウンジ(スカイクラブ):ゴールドメダリオン以上の上級会員なら利用可能(デルタアメックスゴールドでゴールドメダリオンでもOK)
マイルを多く貯めたい人、柔軟な払い戻しを希望する人向けの「上位エコノミー」。
ビジネスマン向けの運賃ですね。
日本発着路線

路線 | 使用機材 | 提供クラス |
---|---|---|
羽田 ⇄ ロサンゼルス | Airbus A330-900neo | デルタ・ワン(スイート)、デルタ・プレミアムセレクト、デルタ・コンフォート+、デルタ・メイン |
羽田 ⇄ シアトル | Airbus A330-900neo | デルタ・ワン(スイート)、デルタ・プレミアムセレクト、デルタ・コンフォート+、デルタ・メイン |
羽田 ⇄ デトロイト | Airbus A350-900 | デルタ・ワン(スイート)、デルタ・プレミアムセレクト、デルタ・コンフォート+、デルタ・メイン |
羽田 ⇄ アトランタ | Airbus A350-900 | デルタ・ワン(スイート)、デルタ・プレミアムセレクト、デルタ・コンフォート+、デルタ・メイン |
羽田 ⇄ ミネアポリス | Airbus A330-900neo | デルタ・ワン(スイート)、デルタ・プレミアムセレクト、デルタ・コンフォート+、デルタ・メイン |
羽田 ⇄ ホノルル | Boeing 767-300ER | デルタ・ワン、デルタ・プレミアムセレクト、デルタ・コンフォート+、デルタ・メイン |
クラス説明する前に、日本路線で導入されているクラスを確認。
日本発着路線は長距離国際線になるので、デルタ・ファースト以外は導入されています。

ホノルル線以外のデルタ・ワンは個室型なのでとても快適。
エコノミークラスは「デルタ・メイン」
標準的なエコノミークラスで、デルタ・メインベーシック以外は、座席指定やマイル積算が可能。
長距離国際線では、機内食やアルコール飲料、エンターテインメントが提供されます。
Airbus A330-900neoの場合、座席幅46cm、シートピッチ79~84cm(79cmが基本)。
エコノミーより足元が広い「デルタ・コンフォート」
エコノミークラスよりも足元のスペースが広く、優先搭乗や専用の頭上収納スペースが提供されます。
長距離国際線では、枕やブランケット、スリープキット、ヘッドフォンなどの追加サービスがあります。
日本発着の国際線でも導入されており、エコノミーより快適な旅を求める方に適しています。
Airbus A330-900neoの場合、座席幅46cm、シートピッチ86cm。
プレミアムエコノミーは「デルタ・プレミアムセレクト」

プレミアムエコノミークラスに相当し、座席配列がエコノミーより広い座席とリクライニング機能を備えています。
調整可能なフットレストとレッグレスト、優先搭乗、プレミアムな機内食やアメニティが提供されます。
日本発着の長距離国際線で導入されており、快適性とコストパフォーマンスのバランスが取れた選択肢。
Airbus A330-900neoの場合、座席幅47cm、シートピッチ97cm。
ビジネスクラスは「デルタ・ワン」

最上級のビジネスクラスで、180度フルフラットシートを備えています。
一部の機材では、個室型の「デルタ・ワン・スイート」が導入されています。
専用のアメニティキットやシェフ監修の機内食、デルタ・スカイクラブの利用が可能。
日本発着の長距離国際線(例:羽田〜ロサンゼルス、羽田〜デトロイトなど)で提供されています。
Airbus A330-900neoの場合、座席幅57cm、シートピッチ201~203cmでフルフラット。
米国内線ファーストクラス「デルタ・ファースト」
日本発着路線には導入されていませんが、米国内線の最上位クラスがデルタ・ファースト。
主にアメリカ国内線や一部の短距離国際線に導入。
リクライニング可能な広めなシート(フルフラットではない)で、簡易ミールや軽食、ドリンクサービスが受けられます。
ファーストクラスですが、ラウンジの利用は不可でゴールドメダリオンなど上級会員でないと利用できません。
優先搭乗、優先手荷物取り扱いはあり。
デルタアメックスゴールド保有者はデルタ・メイン クラシック以上運賃で
デルタアメックスゴールドを持っていれば初年度は無条件でゴールドメダリオン、2年目以降は年150万円以上カード利用があればゴールドメダリオンになれます。
ゴールドメダリオンでデルタ航空を使うなら、ラウンジが使えないのでは意味がないので、デルタ・メインクラシック以上の運賃がおすすめ。
ただ、デルタ航空のゴールドメダリオンならスカイチームのエリートプラス。
スカイチームのエールフランス、大韓航空、チャイナエアライン、ガルーダ・インドネシア、ベトナム航空、ヴァージン・アトランティック航空など利用する際は上級会員として、ビジネスクラスラウンジや優先チェックイン・セキュリティなどを利用できます。
デルタアメックスゴールドの詳細は、「デルタアメックスゴールドの入会キャンペーン!上級会員ゴールドメダリオン自動付帯は魅力的過ぎ!」へ。
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デルタアメックスゴールドの入会キャンペーン!上級会員ゴールドメダリオン自動付帯は魅力的過ぎ!
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まとめ
デルタ航空、アメリカン航空、ユナイテッド航空、サウスウェスト航空、ジェットブルー航空、アラスカ航空、エア・カナダなど世界的にみて最安値のエコノミークラス運賃では座席指定ができなくなっています。
デルタ航空も2025年10月1日から最安値のエコノミークラスでは有料でも座席指定ができなくなり、チェックイン時に座席指定する形に変更予定。
ANAも世界的な流れに乗った形ですかね。
航空会社にとって座席指定自体が収益源になり、上位クラスの航空券へのアップグレードを促すインセンティブになっています。
利用者からすると嫌な流れです。