海外航空券の予約をいざしよう!と思っても専門用語も出てくるのでどうしても値段だけで選んでしまいがち。。。
でも、とにかく値段重視で格安の航空券を!と選んでいると実は損をしていることも!?
行き先は同じなのに値段も滞在時間も大きく変わってきます。
飛行機のチケット購入は、次の6つのポイントで最適な航空券を買いましょう!
知っておくべきこと6つ
飛行機の航空券の予約をするときはこんな流れです。
目的地を決める
↓
旅行会社系のサイトで行き先を検索しどんな航空会社が就航しているか調べる
↓
自分にあった航空券を航空会社のHP又は旅行会社から予約
↓
代金支払い
↓
楽しい旅へ!
今回はクローズアップして見ていくのが②〜③についてです。
そこで知っておきたいのが次の6つ!
次の6つを知っておけば、旅行会社に頼らずとも航空券を手配できるようになります。
- 旅行会社のHPを利用して航空会社を絞る
- 航空券は総額で比較
- 直行便・乗継便・経由便の違いを理解
- 周遊・オープンジョー・ストップオーバーの違いを理解
- 航空券の種類
- 飛行機によって座席の広さが違う
一つ一つ見て行きましょう!
1.目的地にどの航空会社が飛んでいるかざっくり把握して時間短縮
さて楽しい旅行の行き先が決まりました!
そうなるといよいよ航空券の手配です。
例えば目的地を人気の観光地パリと決めたとしましょう。
日本発パリ行きの飛行機はかなりたくさん!
ここで一つ一つ航空会社のHPを調べていくと時間がいくらあっても足りないので、まずはあたりを付けるために一括比較サイトでどんな航空会社が飛んでいて、相場はどのくらいなのかざっくり掴みます。
おすすめの比較サイト
海外航空券の比較ができるサイトは星の数ほどあるけど、クマのおすすめは次の3サイト。
それぞれ長所・短所はあるけど、最近はエアトリで調べることが多いです。
正規割引運賃なのか格安航空券なのか明記されているので、調査にぴったり。
格安航空券は旅行会社経由でしか購入できないので、旅行会社で。
正規割引運賃であれば、旅行会社からではなく直接航空会社から購入することもできるので購入する場所のめぼしも付けられます。
エアトリ(旧:DeNAトラベル)の口コミ
エアトリ
検索結果の情報量が多い。ネット専業の旅行会社。
<長所>
・リアルタイムに航空券の空き具合が分かる
・正規割引運賃なのか格安航空券なのか明記があり、しかもアライアンスも記載されている
・最安値も他の旅行会社に比べここであることがほとんど
<短所>
・最初の料金表示に税金&燃油サーチャージが含まれていない
H.I.S.(エイチ・アイ・エス)の口コミ
H.I.S.(エイチ・アイ・エス)航空券予約
大手の安心感。店舗とネット両方あり。
<長所>
・航空券の比較サイトとしては情報量が多い
・すべて込みの料金が表示されているのでわかりやすい
・航空会社の口コミが書いてあり、初めての航空会社だとどんな評判かすぐにわかる
<短所>
・正規割引運賃なのか格安航空券なのか明記がないので、調査では使いづらい
・リアルタイムでないため、料金表示はされているけど、実は満席ということも多い
スカイスキャナーの口コミ
スカイスキャナー
旅行会社を横断して最安値を調べられる。仲介サイト。
<長所>
・各旅行会社に接続されているので、各旅行会社を横断して料金を調べられる
<短所>
・料金しか調べられない(結局どこかの旅行会社のサイトに飛ぶのでそっちで見る感じになる)
エアトリでパリ行きを検索すると
こんな感じで出てきます。
人気のエールフランス便は95,000円と書いてありますが、エアトリの場合は、税金や燃油サーチャージが含まれていないので、「この商品のフライトを見る」を押さないと本当の値段がわかりません。
「この商品のフライトを見る」を押すと、料金内訳が出てきて、諸々の必要経費がくるので、実際の金額がわかります。
そんなわけで、次ぎは航空券の料金の見方について!
2.航空券の料金の見方
航空券は航空券代金だけでなく、諸経費が別途必要になります。
航空券の料金の構成はこんな感じ。
「運賃 + 燃油サーチャージ + 税金&空港使用料」
燃油サーチャージとは、原油が高騰したことにともなって導入された追加料金。(これが導入されてから飛行機が高い・・・)
税金&空港使用料も地味に高いですが、必須の料金です。
旅行会社も航空会社もサイトによっては最初に表示されるのが運賃だけのこともよくあります。
全部を足した料金で見ないと最後購入の時にえっ!となることになるので注意を。
さらに旅行会社で購入する場合はこれに発券手数料がプラスされます。
今回の検索の場合、取扱手数料が5,400円1枚づつかかっていますね。
ちなみに同じフライトをエールフランスの公式HPで検索すると9,000円弱安いので、この場合は直接公式HPで購入したほうがお得ですね。
※エールフランスの料金には空港施設使用料が含まれていませんが、これは別途取られます
3.フライトの種類
料金の見方がわかったところで、次はどのフライトが良いか?
ここで見ていくのが、フライトの種類。
目的地までどのようなフライトなのかによって、3種類に分かれます。
- 直行便
- 乗継便
- 経由便
これはかなり大事。
値段だけで選んでしまうと、最安値は実は、乗継便や経由便だったりします。
飛行機に乗っている時間も大きく変わるし、現地での観光の時間にも大きな影響が出るくらい大事なポイント!
一つ一つ見ていきます。
直行便
目的地までノンストップのフライト。
成田発パリ行きなら、成田で飛行機に乗ったらまっすぐパリに到着する便。
一番早く、体も楽ちん。
せっかくの短い休みに旅行に行くのでちょっと高くても直行便の方がおススメです。
乗継便
どこかで乗り換えが必要になる便。
成田発パリ行きなら、成田から一旦フランクフルトに行き、そこから飛行機を乗り換えてパリに行く便など。
日本からの直行便がない場合は仕方ないけれど、直行便がある路線なら直行便のほうがオススメ。
飛行機の乗り換えの場合、電車の乗り換えのように分単位の乗り換えはできません。
どうしても短くて1時間くらい、長いと4〜5時間、さらには十数時間後ということも。
直行便に比べてロスする時間が多いので観光の時間がそれだけ短くなります。
経由便
経由便は便名が変わらず目的地まで行きますが、直行便との違いはどこかを経由して行く便のこと。
例えば同じパリに行く便でも、一旦ドバイに着陸。
そこで機体の整備や燃料補給をして、それからパリに向かうといった感じの便です。
乗継便と似ていますね。
この時、飛行機を降りるか、降りないか、乗っている飛行機が別の飛行機に変わるかはその便によって異なります。
乗継便と経由便の違いは?
乗継便と経由便は同じに見えますが、ちょっとした違いがあります。
【違うところ】
乗継便・・・便名が変わる
経由便・・・便名が変わらない
【同じところ】
目的地に直行せず、どこかに一旦止まってから目的地に向かう
乗継便と経由便はあまり違いを意識しなくても問題ないです。
ただ、乗継便は乗り換えが必要になるので、場合によっては荷物の引き取りや再度のチェックイン&保安検査が必要になります。
大事なのは目的地に直行するか否かです。
おすすめはやっぱり直行便
飛行機はやっぱり気圧の変化が一番体に応えるので、「乗継=上昇と下降が増える」なので直行便のほうが体は楽。
さきほども書きましたが、滞在時間がそれだけ削られることに。(飛行機・空港好きなら別ですが)
例えば3泊4日でタイに行こうと思った場合、77,000円のタイ航空直行便ならなら当日の夕方4時頃着。
最安値47,000円の乗継便ベトナム航空の場合は、ハノイで12時間の待ち時間が必要なため、到着は翌日のお昼12時頃着。
3万円の値段差があれど、タイでの滞在時間は半日以上変わってきます。
そんなわけで出来るだけ、直行便をクマは選んでいます。
とはいえいつも直行便を選んでる訳ではなく、料金やマイレージ(後述)、到着時間との兼ね合いで乗継便を選ぶこともしばしばです。
料金が安かったため、イタリアに行くのにパリ乗り継ぎ便を選んだ際の記事↓
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飛行機の乗り継ぎ方は?シャルルドゴール空港での乗り継ぎでご紹介!
続きを見る
4.周遊・オープンジョー・ストップオーバー
単純往復だけでなく、各地を回る航空券の買い方も。
難しいカタカナ用語もありますが、難しいのは名前だけ。
色々な航空券の買い方を知れば旅のレパートリーが増えるのでぜひ押さえておきましょう!
周遊
複数の都市を飛行機で回る航空券のことをいいます。
成田→パリ→ロンドン→成田をすべて飛行機で回る感じですね。
通常なら成田→パリ→成田と単純往復が基本なのですが、周遊型でも航空券を購入できます。
ちなみに、成田→ロンドン→パリ→ロンドン→成田でもロンドンで空港から出ない乗継の場合は、周遊型と言わず、単純往復扱いです。
オープンジョー
周遊型にも似てるけどちょっとした違いがあります。
オープンジョーの場合は、途中の都市の移動を飛行機以外で行います。
周遊便の場合は、すべて飛行機で移動していましたが、オープンジョーは陸路で移動。
図の例だと、成田→パリと飛行機で移動したあと、ロンドンからパリへは、ユーロスター(列車)を使って移動。
そしてパリからは飛行機で成田へ。
ヨーロッパは鉄道が充実しているので、ヨーロッパ周遊ではよく利用する航空券の買い方です。
飛行機ではあっという間に移動してしまうので味気ないですが、陸路移動を加えると街の景色を見ながら移動できるため、楽しいですよ。
ストップオーバー
ストップオーバー(途中降機)は乗継便の発展形(笑)。
乗継便の場合は、次の飛行機に搭乗するまで空港で待つのが普通ですが、ストップオーバーだと乗継地の観光までしてしまう欲張り航空券。
乗継便とストップオーバーの違いは乗継地での滞在時間が24時間を超えるかどうか。
ストップオーバーの場合は、乗継区間の運賃が不要なため周遊航空券よりもお得。
ただ、航空券によってはストップオーバーが認められていないものも多いので、チェックを。
5.航空券の種類
次は、航空券の種類についてです。
航空券と言っても実は大きく2つに分かれています
※正規運賃と呼ばれる定価の航空券もありますが、とんでもなく高価で観光で使うことはほぼないの割愛
格安航空券(IT)
H.I.Sなどの旅行会社がパッケージ向けの航空券の余りを個人向けに販売している航空券。
そのため格安航空券は各旅行会社でしか購入できません。
昔は1番安いのは格安航空券で決まり!といった感じだったので、どこが最安値か調べ歩いたものでした。
10数年前に規制が色々変わってからは、最安値の航空券が格安航空券ではなく、このあと紹介する正規割引運賃ということもしばしば。
正規割引運賃(PEX)
ANAやJALなどの航空会社が直接販売している航空券。
航空会社のホームページから直接最安値の料金で購入できます。
正規割引運賃(PEX)の大きな魅力は、航空券の購入時に、便名、機種、座席が確定すること!
格安航空券の場合、直前まで便名が確定しないことも。。。
座席指定ができない航空券の場合の大変さは「国際線の座席指定をツアーや格安航空券でもする方法!隣同士を確保したい!」へ。
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国際線の座席指定をツアーや格安航空券でもする方法!隣同士を確保したい!
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それに比べ、購入時点で決まると、その後の旅行の計画も立てやすくなります。
旅行会社でももちろん購入できますが、旅行会社から購入する場合は、最安値の料金に5千円くらいの発券手数料が取られるので航空会社のホームページで直接購入がおすすめ!
6.飛行機によって座席の広さが違う
さて、直行便の正規割引運賃で購入しようという!ところまで決まっても、それでもいくつかの航空会社がまだ候補に残ります。
同じエコノミークラスでも実は座席の大きさに違いが!?
ほんの5cmの座席間隔の差でも足の負担が大きく変わるため、航空会社&機種は重視しています。
同じBoeing 787-8でも各社でこんなに違いがあります。
会社 | 座席間隔 | 座席幅 |
ANA | 86cm | 46cm |
JAL | 79cm | 44cm |
ユナイテッド | 81cm | 44cm |
ジェットスター | 76cm | 43cm |
※エコノミークラスの比較
※座席間隔・・・前席と後席との距離で、これが長いほど足元の広さが広く快適
※座席幅・・・座席の横幅で、これが広いほど寝返り?がしやすい
もちろん、同じ航空会社でも機種によっても変わります。
ANAで見てみるとこんな感じです。
機種 | 座席間隔 | 座席幅 |
Boeing 787-8 | 86cm | 46cm |
Boeing 777-300ER | 79cm | 42cm |
Boeing 777-200ER | 82cm | 41cm |
※エコノミークラスでの比較
航空会社ごと、飛行機の種類ごとに座席がまちまちなので難しい!
候補の便名がわかれば座席の大きさやおすすめの座席は、「SeatGuru」で調べられるので快適なフライトを探しましょう!
SeatGuruについてはこちらで詳しく書いています:国際線の座席のおすすめは?快適度を2倍にする座席の選び方!
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飛行機の座席のおすすめは?国際線・国内線の快適度を2倍にする座席の選び方!
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まとめ
旅行会社のサイトでざっくりフライトを調査
↓
自分の旅のスタイルと予算にあったフライトを決定
↓
航空会社のサイトで直接購入
慣れてくると機材や航空会社の特徴がわかり、さらにこだわりのチョイスも出来る様になるので、せっかくなので専門用語も押さえて楽しい旅へ!