「焦るべからず」
フランスでは乗客が待っていようといなかろうが時間にならないと開かないものは開かない。
というより、時間になっても開かない。
何が開かないって?
入国審査のオフィスが開かないんですよ。
それでも刻々と近づく飛行機の乗り継ぎ時間。
もしこれが初めての飛行機の乗り継ぎならかなり戸惑いますよね。
そんな乗り継ぎ便も流れさえ知っておけばただ歩いていくだけなので簡単です。
パリのシャルルドゴール空港での乗り継ぎを例に流れを見ていきましょう!
飛行機の乗り継ぎはどうやるの?
飛行機の乗り継ぎは流れさえ知っておけばけっこう簡単です。
大まかな流れはこんな感じです。
①事前に航空券で乗り継ぎ便の出発ターミナルを確認しておく
②飛行機を降りたら「Connecting flight」を探し向かう
③電光掲示板で乗り継ぎ便のターミナルや搭乗口を確認する
④「Connecting flight」へ突き進む
⑤セキュリティチェックを受ける
⑥入国審査を受ける
⑦搭乗口に到着
アメリカの場合は最初の到着地で荷物を受け取る必要があるので途中で荷物の引き取りがプラスされます。
飛行機到着が1時間遅れ
今回のフライトはこんなスケジュール。
【羽田空港→パリシャルルドゴール空港】
エールフランス293便 22時55分発 4時30分着
【パリシャルルドゴール空港→ローマフィウミチーノ空港】
エールフランス1204便 7時15分発 9時20分着
ちなみにシャルルドゴール空港へは40分遅れで到着(5時10分くらい)。
ローマ行きは7時15分発だけど搭乗開始時刻は6時45分となっていたのであと1時間半ちょっとで搭乗口まで行かなきゃいけない感じ。
このスケジュールを例に見ていきます。
①事前に航空券で乗り継ぎ便の出発ターミナルを確認しておく
通常、航空券に乗り継ぎ便の出発ターミナル(Terminal)が明記されているのでそれをチェックします。
事前に見ておくのは安心のためだけなので、空港に到着してからでも大丈夫です。
ちなみに日本を出発した時には搭乗口(GATE)は決まってないことのほうがほとんどで搭乗口は現地で確認するとこになります。
右下にTERMINAL 2F と GATE 「ー」と書いてありますが、ターミナルは決まっているけど搭乗口は決まってない状態です。
というわけで今回の出発ターミナルは「2F」。
そして機内でアナウンスされた到着ターミナルは「2E」。
「2E」→「2F」とターミナル間を移動する必要があるパターンですね。
ちなみにパリのシャルルドゴール空港に日本から出発してヨーロッパ各地(EU加盟国)に乗り継ぐ場合は「2E」→「2F」のパターンになります。
②飛行機を降りたら「Connecting flight」を探し向かう
飛行機を降りてまずすべきこと。
「Connecting flight」
この表記を探すこと。
日本語にすると乗り継ぎ便。
まずはこの表記を見つけて表記が示す方向に向かいます。
ちなみに直行便や最終目的地の場合は「Baggage claim」(荷物受取)と書いてある方向に向かいます。
③電光掲示板で乗り継ぎ便のターミナルや搭乗口を確認する
ターミナルが複数ある空港の場合は途中で「Connecting flight」の表記が複数の方向を指してきます。
その時に必要になってくるのが乗り継ぎ便のターミナル名と搭乗口名。
だいたい分岐のところには電光掲示板があるのでそこで自分のフライトを探します。
※写真は成田空港のなので日本語がありますが、海外では当然英語と現地の言葉です。
今回はエールフランス1204便 7時15分発のローマ行きなので、以下のキーワードで探します。
Flight number(便名) AF1204
Destination(行き先) ROMA
Departure time(出発時間) 7:15
そこで「TERMINAL」と「GATE」をチェックします。
コードシェア便と呼ばれる複数の航空会社で運行している便の場合は便名が複数ある場合があり、見つけづらい時があるので出発時間と行き先で目星をつけて便名をチェックするのがおすすめ。
④「Connecting flight」へ突き進む
③でターミナルと搭乗口を確認して、向かう方向が分かれば後は突き進むだけです。
今回はターミナル2Fの搭乗口54Fだったのでそちらの方向に向かってひたすら歩きます。
シャルルドゴール空港は広いので結構入国審査場まで歩きました。
15分くらいかな?
途中同じ便で来た人で、人の流れに乗ってきたら実は違うターミナルで戻っている人がいたので、間違えるとかなりのロスタイムになるので注意が必要ですね。
⑤セキュリティチェックを受ける
行くところまで行くとセキュリティチェックが。
いつものごとく、液体類、パソコンはバッグから出して、また、身につけているものはトレーに入れてチェックを受けます。
早朝ということもあり、日本からの到着便だけだったのでセキュリティチェックまではすいすいで順調。
⑥入国審査を受ける
セキュリティチェックが終わればあとは入国審査だけ。
※空港によってセキュリティチェックと入国審査の順番が変わることも
もし、国際線から国際線なら入国審査なしになります。
その国に入国しないですからね。
あれ?と思った方は鋭い。
フランスに到着し、これからイタリアに向かうのになぜフランスで入国するのか?
ヨーロッパは「シェンゲン協定」と呼ばれる何やら仰々しい名前の協定を結んでいる国同士での移動なら国内線扱いとなり、最初にシェンゲン協定国到着時に入国審査を受けます。
そのため、今回はフランスが最初の到着国だったのでフランスで入国審査を受けます。
ちなみにパリからロンドン乗り継ぎなら、イギリスはシェンゲン協定を結んでいないので国際線扱いとなり、入国審査不要になります。
今回はここでイライラに。
朝早い(5時半過ぎ)とはいえ、まさかの入国審査管がまだ出社していないため入国審査の前でストップ。
フライト遅れで小走りで来たのに意味なし。
どのくらい待ったか忘れましたが30分くらい待ってようやくオープン。
それでも一つしか窓口が開かず、他の人係りの人はおしゃべりしていて開く気配が無いのでここでかなりの時間ロス。
でもここはフランス。
焦らずのんびり構えて待つのがフランス流。
とはいえ、本当に時間がヤバイ時は?
本当に時間がヤバイ時は係りの人を捕まえて航空券を見せながら
「I don't have a time」
とでも言えばなんとかしてくれるのでその場合は訴えましょう。
ちなみに何も言わないと何もしてくれないので乗り遅れますので、そこは主張しましょう。
本当に時間がないとどんなに長蛇の列ができていても優先的にとうしてくれたり、搭乗口まで案内してくれたりします。
参考〜シェンゲン協定とは?
以下の加盟国です。誤解を恐れず言うとEU加盟国。
アイスランド,イタリア,エストニア,オーストリア,オランダ,ギリシャ,スイス,スウェーデン,スペイン,スロバキア,スロベニア,チェコ,デンマーク,ドイツ,ノルウェー,ハンガリー,フィンランド,フランス,ベルギー,ポーランド,ポルトガル,マルタ,ラトビア,リトアニア,ルクセンブルク,リヒテンシュタイン
2015年7月時点
⑦搭乗口に向かう
入国審査が済んだらあとは搭乗口に向かうだけ。
ここまで来てしまえばもう安心。
まだ時間があるならカフェでお茶をしてもいいですしね。
飛行機の出発時間と搭乗時間は異なるのでくれぐれも乗り遅れにだけは注意を!
なんだかんだ入国審査に時間を取られたものの、結局乗り継ぎ便も搭乗開始が30分くらい遅れたので全く問題なしでした。。。
シャルルドゴール空港はおしゃれ
パリはなんでもおしゃれ。
ここのおしゃれなスペースはどこだと思います?
そうお手洗い。
こんな感じでちょいちょいおしゃれ。
パリーローマ間の食事は軽食だけどなめちゃいけない
パリからローマへは2時間弱のフライト。
一応軽食が出ます。
まー小さいスナック菓子程度と思いきや。。。
パンがそのままダイレクト。
でもさすがフランス。
パンのうまさだけは本当に半端ない。
もうお腹もいっぱいだったはずがすぐに完食。
珍しく窓側を指定
2時間弱のフライトだったので珍しく窓側の席をチョイス。
2時間半のフライトならトイレに立つこともないのでせっかくなら景色の見える窓側と思って。
でも残念ながら機体が古く窓が汚れていてほとんど楽しめず。
さすがに2時間のフライトなのであっという間の到着。
まとめ
海外の空港でも乗り継ぎは簡単です。
乗り継ぎ便のターミナルと搭乗口(ゲート)さえ押さえて「Connecting flight」に向かって歩いていけばOKです。
流れを知って楽しい旅を!
ローマの空港到着から出口まで何分?ローマの街並みの第一印象は?