デルタ航空の最新キャビン発表会(2018年9月開催)に参加!
実際に「デルタ・ワン スイート(ビジネスクラス)」&「デルタ・プレミアムセレクト(プレミアムエコノミークラス)」のシート&機内食を見学してきました。
完全個室のデルタ・ワン スイートは、もはやファーストクラス。
デルタ・プレミアムセレクトは、従来のビジネスクラスに近いシート&サービス。
エコノミークラスの機内食も試食!
米系航空会社は、機内食が美味しくないというイメージはもはや昔の話。
パワーアップしたデルタ航空の最新キャビンをレポートします。
デルタ航空最新キャビンプロダクトセミナー
東京アメリカンクラブで、デルタ航空の最新キャビンプロダクトセミナーに参加してきました。
デルタ航空は、今では各社主流になったフルフラットシートをいち早く導入した航空会社。
今回は、世界初の全席個室タイプのビジネスクラス!
常に顧客が快適なフライトを楽しめるよう、一歩先行く姿勢が感じられますね。
また、機内食の日本食メニューにミシュラン2つ星監修メニューを投入。
実際に、メインキャビン(エコノミークラス)の日本食メニューを試食しましたが、和食が美味しい機内食は日本人としてありがたい。
米系航空会社でありながら、日本人顧客もしっかり重視しているのが伝わってきます。
そんな最新キャビン&機内食について詳しく見ていきます!
最新キャビンの導入スケジュール
これから紹介する最新キャビンは、すでに「成田ーデトロイト線」で導入済み。
今後、ミネアポリス、アトランタ、シアトル、ロサンゼルスと順次導入予定。
A350-900とB777-200に最新キャビンが導入されます。
個人的には、A350-900の最新キャビンが気になります。
A350-900は、静かで快適&気圧も地上に近い飛行機なので、最新キャビンの快適さと相まって、より快適なフライトが期待できますね。
残念ながら、観光客に人気のハワイ路線への導入は未定。
長距離路線ではないですからね。
ただ今後、順次導入が進んでいくと思うので、期待したいです。
デルタ・ワン スイートはもはやファーストクラス
座席
デルタ航空は一部を除き国際線にファーストクラスの設定がないため、ビジネスクラスである「デルタ・ワン スイート」が最上位クラス。
新しいデルタ・ワン スイートは、全室個室タイプ(スイート)!
スライドドアで扉を閉めることができるため、完全な個室に(写真では隙間が空いていますが完全に閉まります)。
もはやファーストクラスといってもいいレベル。
シートの横幅はビジネスクラスでは標準サイズの約60cm。
扉を開けた状態でもパーテーションが高いのでプライベート感は十分ですね。
座った状態でも足元はゆったり。
くつろぎポジションでも余裕があるので、長時間のフライトでも快適。
シートポジションは、4つ用意されていますが、ボタンで自由にアレンジすることも可能。
ホテルで見かける「Do Not Disturb(起こさないでください)」マークもある!
マークを点灯させて、誰にも邪魔されることなく、じっくり寝ることもできますね。
フルフラットベッドにした状態。
ベッド時のシートピッチは、約205cm。
全席通路に面していますが、個室なので、通路を歩く人がいても気にせず熟睡できそう。
大柄な男性だとピッタリといった感じ。
スタッガードシート配列の宿命ですが、足元の上にも座席構造が存在するため、寝返りはしづらい。
身長が190cmを超すと、奥に足がつくので窮屈さは感じますね。
寝た状態でも座席をコントロールできるよう、サイドにもシートボタンがあります。
18インチのモニターは座席からの距離も最適で見やすいとこのこと。
日本語対応のコンテンツも100以上あるので、大画面で楽しめそうです。
ノイズキャンセリングヘッドホンも完備。
ヘッドホンの置き場所はたいてい困るのですが、きちんとヘッドホン掛けが用意されているのがにくいです。
テーブルも大型。
食事を楽しむのも、パソコン作業するのもストレスなしですね。
寝具にもこだわり。
ウェスティン&リゾートが誇る「ウェスティンヘブンリー」の寝具。
シート脇には鏡とコントローラー。
コンセント&USBポートも用意されています。
アメニティ
TUMI(トゥミ)製ポーチに入ったアメニティキット。
日本発ではソフトケース、日本着ではハードケースが提供。
機内食
ビジネスクラス楽しみの1つが機内食。
洋食メニューと和食メニューから選ぶことができ、洋食メニューはさらに4つからチョイス。
前菜プレート。
メインは、「ビーフテンダーロイン」、「鶏胸肉ともも肉のコンフィ」、「マッシュルームのタリアテッレパスタ」、「フライパンで焼いたカジキマグロ」から選べます。
和食メニューは、料亭で出てきそうなきれいな見栄え。
ミシュラン2つ星の「一汁二菜うえの」監修の鯖の生姜煮。
フライト途中の軽食もパニーニや監修メニューの冷たいお蕎麦が選べます。
朝食にも監修メニューの和食あり。
軽くシリアルなんて選択も。
ビジネスクラスお約束の高級チーズ。
スナックやお酒も豊富。
デルタプレミアムセレクト導入でプレミアムエコノミークラス本格参入
座席
ついにデルタ航空も本格的なプレミアムエコノミークラスを投入!
デルタ航空には、「コンフォートプラス」と呼ばれるシートピッチ(座席の前後の間隔)が少しだけ広いエコノミークラスがありました。
若干座席が広いだけで、完全にエコノミークラス寄り。
新しい「デルタ・プレミアムセレクト」は、これまでのコンフォートプラスとはまったく別物。
シートピッチ(座席の前後の間隔)最大約97cm、シート幅最大約48cm、リクライニング最大約17.8cmと従来のビジネスクラス並。
足を組んでも前にぶつからないので、長いフライトでは疲れ具合が断然変わってきますね。
この後紹介する「陶器で提供される機内食」や「スカイプライオリティ」(優先チェックイン、優先保安検査、優先搭乗、預け入れ手荷物の優先)のサービスも付いてくるので、完全にビジネスクラス寄り。
座席は、リクライニングだけでなく、レッグレストも。
レッグレストを利用すれば、足元が楽ちん。
座席が倒れる角度は最大約17.8cmなので、これくらい。
先ほどのフルフラットを見た後だと物足りないですが、足元が広いので快適に過ごせそう。
モニターは13.3インチと一番大きいiPad Proよりも大きい画面サイズ。
アメニティ
デルタプレミアムセレクトも、TUMI製のソフトケースでアメニティが提供されます。
機内食
プレミアムエコノミークラスの機内食は、陶器で提供!
日系のプレミアムエコノミークラスは、プラスチック製の容器で提供されるのでこの辺は大きな違いですね。
ちなみに食器は、イタリアの高級ハウスメーカーのアレッシィ製。
見た目は、ビジネスクラスの機内食といってもいいレベル。
夕食は、和食メニューと洋食メニューからチョイス。
和食メニューは、「一汁二菜うえの」監修の「鯖の生姜煮」。
洋食メニューのメインは2つ。
鶏胸肉ともも肉のコンフィ。
マッシュルームのタリアテッレパスタ。
朝食も「一汁二菜うえの」監修の和食をチョイスできます。
ビジネスクラスと機内食の内容はとても近いため、やはりビジネスクラス寄りですね。
メインキャビン(エコノミークラス)なのにアメニティ充実
座席
メインキャビン(エコノミークラス)は、3-3-3の横9列の配置。
座席数を増やすため、横10列の配置を行う航空会社が増えてきている中、9列は評価できます。
そのためシート幅は、最大約46cmとゆとりあるサイズ。
シートピッチ(座席の前後の間隔)は、最大約81cmと標準サイズ。
日系の足元が広い機材(約86cm)に比べると狭いですね。
11.1インチの個人用モニターが付いており、日本語プログラムを楽しめます。
アメニティ
エコノミークラスでも、なんとアメニティあり!
アイマスク、耳栓、イヤホン、スリッパ、ミネラルウォーターが配られます。
スリッパやアイマスクがあるとフライト中くつろげるので、いいですね。
機内食
エコノミークラスの機内食。
実際に提供されている機内食を試食したのですが、美味しい!(このあと紹介)
エコノミークラスでも、ミシュラン2つ星監修メニューが頂けます。
洋食は2種類から選択可能。
ローストチキン。
トマトクリームソースのペンネ。
朝食も2種類。
定番のオムレツに、
監修メニューの「牛スネ肉の味噌煮込み、ライス添え」。
食後にはハーゲンダッツ、スターバックスコーヒーも楽しめます。
機内エンターテイメント&機内Wi-Fi
機内エンターテイメントも100以上のコンテンツが日本語対応済。
また機内Wi-Fiも導入済みで、約2,000円程度でフライト中ずっと利用できます。
LINE、iMessage、Facebook MessengerなどSNSメッセージは、無料で利用可能。
メインキャビン(エコノミークラス)の機内食を試食
和食メニューを試食
メインキャビン(エコノミークラス)の機内食を試食!
ミシュラン2つ星を獲得している「一汁二菜うえの」監修メニューである「がんもどきと厚揚げの煮物、野菜と牛肉、ライス添え」を試食。
米系航空会社の和食メニューは、なんちゃって和食も多い中、これは本物の和食。
しっかりとダシの味が大事にされており美味しい!
メインのがんもどきは、ふわふわ。
牛肉も柔らかく食べやすい。
ごはんもふっくら。
「ローストビーフ&枝豆サラダ」は、お酒が進む味。
枝豆のガーリック炒めが食欲をそそります。
これ結構好きです。
「ミックスグリーンサラダ」、「デザート」、「ロールパン」。
和食メニューなのに、パンが付いてダブル炭水化物になるのはエコノミークラスだからご愛嬌ですね。
サラダもシャキシャキ。
デザートは甘すぎず酸味が効いていて美味しい。
食後のハーゲンダッツのバニラアイスクリーム&スターバックスコーヒー。
飛行中の機内は乾燥しがちなので、冷たいアイスは嬉しいですね。
エコノミークラスの機内食でも美味しい!
機内食はいい意味で期待を裏切り、美味しい!
メインキャビン(エコノミークラス)でこの美味しさなので、ビジネスクラスやプレミアムエコノミークラスならもっと美味しいはず。
フライト中は機内食が大きな楽しみの1つなので、機内食が美味しいか否かはとても大事。
プロ中のプロも評価
当日は、航空業界で有名な航空ジャーナリストの秋本俊二氏と航空写真家のチャーリー古庄氏の軽快なトークセッションも行われました。
航空ジャーナリストの秋本俊二氏のプロフィール。
航空写真家のチャーリー古庄氏のプロフィール。
実際に最新キャビンの「デルタ・ワン スイート(ビジネスクラス)」を搭乗してのお二人の感想は、総じて高評価。
- ドアが1枚付いただけで、これほどに変わるのか
- 個室感があり、プライベート感が強い
- テーブル、収納スペースが広く、使いやすい
- 移動中の機内が仕事場だが、外資系企業の個室ブースのように利用できる
- 日系のファーストクラスと同じ座席配列(1-2-1)でコストパフォマンスがいい
- 「Do Not Disturb(起こさないでください)」マークがあるから、ホテルと同じ
「デルタ・プレミアムセレクト(プレミアムエコノミークラス)」も高評価。
- プレミアムエコノミークラスがかつてのビジネスクラス
- プレミアムエコノミーではなく、新しいシリーズを作ったなという印象
- フットレストが快適
- 2-4-2の座席配列で、横幅が広く快適
プロ中のプロが実際に搭乗して評価が高いということは、いいシートの証ですね。
まとめ
ビジネスクラスに乗れるならデルタに乗りたい
北米線のビジネスクラスは各社充実していますが、やはりデルタ航空の全席個室は魅力的。
JALやANAのファーストクラスでも扉が閉まる個室ではないので、ビジネスクラス料金でファーストクラス以上のプライベート感が得られるのはお得。
フライト時間が9時間以上になる北米線だからこそ、このプライベート感は強い魅力。
ビジネスクラスに搭乗できる方なら、デルタ航空を選択肢に入れたいですね。
プレミアムセレクトがコスパ高い
プレミアムセレクトは、従来のビジネスクラス並のシートピッチ(座席間隔)がありながら、料金はエコノミークラス寄り。
食事やアメニティ、スカイプライオリティは、ビジネスクラスに近いサービスなので、コストパフォマンスは高いですね。
長距離路線だからこそ、座席の快適度は重要。
エコノミークラスでも機内食が美味しい
一番利用する機会が多いエコノミークラス。
エコノミークラスでも機内食は、ミシュラン2つ星レストランとタイアップしており、美味しい!
デザートにはハーゲンダッツも楽しめ、長いフライトを楽しめそうですね。
マイル利用ならプレミアムセレクトが狙い目
デルタ航空のマイレージプログラム「スカイマイル」は、プレミアムエコノミークラスにあたる「デルタ・プレミアムセレクト」も特典航空券で交換することが可能!
ビジネスクラスとなると、必要マイル数が一気にアップしますが、プレミアムセレクトは、エコノミークラスに必要なマイル数にあと少しプラスするだけ。
それにデルタ航空の特典航空券は日系に比べ格段に取りやすいのも魅力。
必要マイル数は日系に比べると多いですが、デルタ航空提携クレジットカードを利用したり、キャンペーンをうまく活用すると貯まりやすいです。
しかも、獲得したマイルは有効期限がないため、じっくり貯められるし、好きなときに使える!(日系は3年で消滅)
最新キャビンの詳細については、デルタ航空機内誌ウェブ版DELTA Skyの「デルタ航空最新キャビンのすべて」で紹介されています。
デルタ航空を利用するならデルタアメックスゴールドがあると一気に優雅な旅行に
デルタ航空を利用するなら、 デルタスカイマイルアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード (デルタアメックスゴールド)があると一気に優雅な旅行に。
その理由は、デルタアメックスゴールドを持つだけで、上級会員資格である「ゴールドメダリオン」(2年目以降は利用金額に応じて)が得られるから。
数あるデルタ航空のマイルが貯まるクレジットカードの中でも、「ゴールドメダリオン」会員資格が初年度無条件で得られるのは、デルタアメックスゴールドだけ。
通常、航空会社の上級会員資格は、相当数飛行機に乗ってはじめて取得できる貴重な資格(ANAやJALなら年50回程度)。
クレジットカードを持つだけで、「ゴールドメダリオン」として以下のサービスを受けることができるのは、かなりお得。
【ゴールドメダリオン特典】
- デルタ航空ラウンジ&スカイチームラウンジが利用できる
- スカイプライオリティ(優先チェックイン、優先保安検査、優先搭乗、預け入れ手荷物の優先)
- デルタコンフォートプラスへ無料アップグレード
- ボーナスマイルでマイルがより貯まる
エコノミークラス利用でも、空港ラウンジとスカイプライオリティが利用できると、一気に旅が優雅なものになります。
混雑した列に並ばなくていいのは本当に快適。
また、ゴールドメダリオンなら、ボーナスマイルがもらえるので、より早く特典航空券を手にすることができます。
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デルタアメックスゴールドの入会キャンペーン!上級会員ゴールドメダリオン自動付帯は魅力的過ぎ!
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