ヒルトンアメックス・ANAアメックス・デルタアメックスの提携カードでの、事業用決済がポイント対象外に!
2025年10月28日から提携カードで事業用決済するとポイントが付かなくなるので、要注意!
現在のところ、マリオットボンヴォイアメックスは対象外ですが、今後の対象拡大の可能性も否定できません。
2025年10月からアメックス提携カードのポイント制度が大幅変更

2025年10月28日(火)の決済分から、ヒルトンアメックス・ANAアメックス・デルタアメックスの提携カードでの、事業用決済がポイント対象外に。
決済自体は引き続きできるものの、ポイントが一切つかなくなります。
ポイント付与対象外となるカード一覧
カード名 | 変更前 | 変更後(事業用決済) |
---|---|---|
ヒルトン・オナーズ アメックス | 100円=2ポイント | ポイント加算対象外 |
ヒルトン・オナーズ アメックス・プレミアム | 100円=3ポイント | ポイント加算対象外 |
ANAアメックス | 100円=1ポイント | ポイント加算対象外 |
ANAアメックス・ゴールド | 100円=1ポイント | ポイント加算対象外 |
ANAアメックス・プレミアム | 100円=1ポイント | ポイント加算対象外 |
デルタ スカイマイル アメックス | 100円=1マイル | マイル加算対象外 |
デルタ スカイマイル アメックス・ゴールド | 100円=1マイル | マイル加算対象外 |
注意: カード利用自体は継続可能で、特典積算対象も維持されます。
対象となる事業用決済カテゴリとは?
事業用決済等に関わる加盟店でのお支払いがポイント対象外に。
対象外となる12の事業用決済カテゴリ
- 医療機器・医療材料
医療従事者向け機器・消耗品
歯科材料も別途対象 - 運送関連費用
配送業者への支払い
物流コスト全般 - オフィス用品
文房具、OA機器
オフィス家具等 - 建設資材
建築材料
工事関連資材 - 広告宣伝費用
Web広告費
印刷物制作費等 - 歯科材料
歯科医院向け専門材料 - 食品・酒類卸
業務用食材
飲食店向け仕入れ - 自動車パーツ
車両部品
メンテナンス用品 - 動物用医薬品
獣医師向け医薬品 - 農業用資材・機械
農業従事者向け設備 - 美容室用具
美容師向け専門用具 - その他事業用決済
上記以外の事業関連支払い
判定の曖昧さに注意
「その他、事業用決済等に関わる加盟店でのお支払い」という記載もあり、アメックス側の判断で事業用決済とみなされれば対象外になりそうですね。
また、「尚、対象となる事業用仕入れについては、予告なく追加や変更をさせていただく場合がありますので、あらかじめご了承ください。」との記載もあり、予告なく対象が拡大される可能性があります。
また、アメックスデスクで確認したところ、具体的な加盟店名のリストは開示できないとのこと。
アメックスデスクの手元にはリストがあるようで、Facebook広告やLINE広告などを確認してもらったら対象外との回答でした。
Google広告は現在リストに記載されていないようですが、他のWeb広告と性質が似ているため、今後対象外に追加される可能性が高いと考えられます。
Facebook広告やLINE広告などWeb広告もポイント付与対象外になるので、かなり痛い。。。
年間で失うポイント/マイルをシミュレーション
ヒルトン・アメックス・プレミアムの場合
通常は、100円=3ポイント。
年間事業用決済額 | 失うポイント数 |
---|---|
50万円 | 15,000ポイント |
100万円 | 30,000ポイント |
200万円 | 60,000ポイント |
400万円 | 120,000ポイント |
ANAアメックス・ゴールドの場合
年間事業用決済額 | 失うマイル |
---|---|
50万円 | 5,000マイル |
100万円 | 10,000マイル |
200万円 | 20,000マイル |
400万円 | 40,000マイル |
事業用になると額が増えるので、その分失うポイントのインパクトが大きくなります。
ポイントは付かないが「決済修行」は可能
ポイントは付与されなくなりますが、各カードの利用実績としてのカウント(決済修行)には引き続き活用可能です。
ただし、ポイント目的ではなく、特典条件の達成用に限定される使い方となります。
カード名 | 決済額 | 条件達成報酬 |
---|---|---|
ヒルトンアメックス | 150万円 | 無料宿泊特典1泊 |
ヒルトンアメックスプレミアム | 150万円 | 無料宿泊特典1泊追加 |
200万円 | ダイヤモンドステータス | |
ANAアメックス | 400万円 | ANAプラチナ ライフソリューション決済条件 |
ANAアメックスゴールド | 300万円 | ANA SKYコイン1万円分 |
400万円 | ANAプラチナ ライフソリューション決済条件 | |
ANAアメックスプレミアム | 400万円 | ANAプラチナ ライフソリューション決済条件 |
デルタアメックス | 100万円 | シルバーメダリオン |
デルタアメックスゴールド | 100万円 | シルバーメダリオン |
150万円 | ゴールドメダリオン |
個人カードでの事業用決済は規約違反?リスクと対策
規約上の位置づけ
多くのクレジットカード会社では:
- 個人カードは「原則として個人利用」と規定
- 完全禁止ではなく、小規模事業利用は黙認傾向
- 大量の事業用決済は推奨せず
法的な問題:
- 法律違反ではない
- 税務上の経費計上も可能
- ただし規約違反によるカード利用停止リスクあり
今後に備えてアメックスビジネスカードの検討を
もし、個人事業主や副業で事業をやっている方で、ビジネスカードを持たず個人カードで決済している場合、ビジネスカードを1枚持っていたほうが安心です。
同じアメックスなら、アメックスビジネスグリーン、アメックスビジネスゴールド、アメックスビジネスプラチナの3券種あり。
アメックスビジネスグリーン

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード
(アメックスビジネスグリーン)は、年会費がビジネスカードの中で一番安いので、ビジネスゴールドの年会費はちょっとと思う方におすすめのビジネスカードで。
年会費を抑えつつ、充実の特典を得られます。
カード詳細
【年会費】
13,200円(税込)
【追加カード年会費】
付帯特典あり:年会費6,600円(税込)
付帯特典なし:年会費無料
*判定期間内にカード利用がない場合、管理手数料として3,300円(税込)を徴収
カードの特徴
【こんな方におすすめ】
- 事業を始めたばかりの個人事業主や法人の経営者
- 副業を始めた方
- 年会費を抑えつつ、ステータスがあるビジネスカードが欲しい方
【カード特典一例】
- オリジナルアメックスのステータス
- ポイントは無期限で、ANA(全日空)、JAL(日本航空)を含む14社の航空会社のマイルに交換可能
- 20万ヵ所以上の契約施設を特別優待料金で利用可能(福利厚生として使える)
- 国内主要空港ラウンジ&ダニエル・K・イノウエ国際空港(旧・ホノルル国際空港)が同伴者1名も含め無料
実施中のキャンペーン
※ANAのマイルへの移行は年に40,000マイルまでの上限あり
アメックスビジネスゴールド

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
(アメックスビジネスゴールド)は、個人事業主・フリーランス、設立したばかりの法人、副業をしているサラリーマンにもおすすめのビジネスカードです。
券面もゴールドでステータスも高いです。
仕事用のカードは決済金額も大きくなるので、100円=1マイル相当でどんどんマイルが貯まっていきます。
カード詳細
【年会費】
49,500円(税込)
【追加カード年会費】
付帯特典あり:年会費13,200円(税込)
付帯特典なし:年会費無料
*判定期間内にカード利用がない場合、管理手数料として3,300円(税込)を徴収
カードの特徴
【こんな方におすすめ】
- 事業を始めたばかりの個人事業主や法人の経営者
- 副業を始めた方
【カード特典一例】
- オリジナルアメックスのステータス
- 本会員カードと追加カード1枚は、メタル製カードで高ステータス
- ポイントは無期限で、ANA(全日空)、JAL(日本航空)を含む14社の航空会社のマイルに交換可能
- ビジネスフリー・ステイ・ギフトで最大2泊無料
- 接待・会食に便利なレストランキャッシュバックや所定のコース1名無料など
- JALオンラインの利用でクラスJ無料など(期間限定キャンペーン)
- 20万ヵ所以上の契約施設を特別優待料金で利用可能(福利厚生として使える)
- 国内主要空港ラウンジ&ダニエル・K・イノウエ国際空港(旧・ホノルル国際空港)が同伴者1名も含め無料
実施中のキャンペーン
アメックスビジネスゴールドの詳細はこちら↓
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アメックスビジネスゴールドの入会キャンペーン!ビジネスゴールドのメリット・デメリットのレビュー
アメックスビジネスプラチナ

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード
(アメックスビジネスプラチナ)は、アメックスビジネスの最高峰のカードで特典がとても充実。
券面もメタル製カードで見た目も中身も最高のステータスを有しています。
カード詳細
【年会費】
165,000円(税込)
【追加カード年会費】
付帯特典あり:4枚目まで無料で5枚目から13,200円(税込)
特典なし:年会費無料
カードの特徴
【こんな方におすすめ】
- ビジネスもプライベートも充実させたい個人事業主や法人の経営者
- 年会費は経費で落とせるので特典を重視したい個人事業主や法人の経営者
【カード特典一例】
- アメックスビジネスの最高峰のステータス
- 本会員カードは、メタル製カードで高ステータス
- ポイントは無期限で、ANA(全日空)、JAL(日本航空)を含む14社の航空会社のマイルに交換可能
- プラチナ・コンシェルジェデスク付きなので1日500円以下で秘書が持てる
- 4つのホテル上級会員
- 毎年カード更新時に高級ホテル無料宿泊特典と2万円分のホテルクレジットがもらえる
- 人気の高級レストランで10%キャッシュバックを受けられるので接待費を抑えられる
- ネット広告でキャッシュバックを受けられる(※) ※事前登録のうえ、対象加盟店にて半年間毎に累計20万円(税込)以上のカードご利用で15,000円(年間最大合計30,000円)キャッシュバック
- 20万ヵ所以上の契約施設を特別優待料金で利用可能(福利厚生として使える)
- 国内主要空港ラウンジ&ダニエル・K・イノウエ国際空港(旧・ホノルル国際空港)が同伴者1名も含め無料
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アメックスビジネスプラチナのメリット・デメリット!経営者なら恩恵を最大限受けられるので、持たないとむしろ損
国税支払いにおけるポイント付与制限にも注意
2024年1月から適用されていますが、国税支払いに伴うポイント/マイル加算上限にも注意。
カード種類 | 2023年まで | 2024年以降 |
---|---|---|
ヒルトン・ANA・デルタ | 上限なし | 年間300万円まで |
Marriott Bonvoy | 年間500万円まで | 年間300万円まで |
知らず知らず使っていると、ポイントが付与されていなかったなんてこともあるので注意しましょう。
Q&A
どのような支払いが「事業用決済」とみなされるのですか?
アメックスでは、医療機器、建設資材、Web広告、オフィス用品、業務用食品など、業種・用途が明確に事業向けと判断される加盟店での決済を「事業用」とみなします。個人の趣味や生活に関連した購入でも、加盟店側が「事業用カテゴリー」に分類されていれば対象外になる可能性があります。
Web広告(Google広告、Facebook広告など)はポイント対象外ですか?
アメックスのカスタマーサポートによると、Facebook広告・LINE広告は対象外との明言がありました。Google広告は現時点で対象リストにないようですが、同様のカテゴリとみなされ、将来的に対象外となる可能性が高いと考えられます。
事業用決済はカード利用そのものができなくなるのですか?
いいえ。カード自体は引き続き利用可能です。ただし、対象となる事業用決済ではポイント・マイルが付かなくなるという変更です。決済自体が拒否されるわけではありません。
決済金額にはカウントされますか?(ヒルトン無料宿泊やANA SKYコイン条件)
はい、事業用決済でも「決済実績(条件達成金額)」にはカウントされます。ただし、ポイント・マイルは加算されません。ヒルトンアメックスの無料宿泊特典やANAアメックスのボーナス条件には有効です。
ポイント付与停止はいつからですか?
2025年10月28日(火)から適用されます。それ以前の利用分には通常どおりポイントが加算されますが、締め日とのズレにはご注意ください。
マリオットボンヴォイアメックスは影響を受けますか?
2025年7月時点ではマリオットボンヴォイアメックスは本変更の対象外です。ただし、今後対象に追加される可能性はありますので、事業用決済が多い方は最新情報に注意が必要です。
個人事業主ですが、副業で使っている支払いも対象外ですか?
副業か本業かに関係なく、加盟店が事業用カテゴリに分類されているかどうかが判定基準になります。個人事業主の方も「事業用」とみなされる支払いではポイントが付かなくなります。
ビジネスカードならポイントは付きますか?
はい。アメックスビジネスカード(グリーン・ゴールド・プラチナ)では、事業用途を前提としているため、原則ポイント加算対象です。
まとめ
本制度変更はまだ不明瞭な点もありますが、今後はアメックス提携カードでの事業用決済は原則ポイント対象外と考えておくのが無難です。
特にWeb広告などは業種にかかわらず使っている方が多く事業経費をクレジットカードで支払っていた方には大きな影響がありますね。
これを機に、ビジネスカードへの切り替えや決済手段の見直しを早めに検討することをおすすめします。