航空会社を選ぶ時、値段や快適性も大事ですが、やはり安全性も気になりますよね。
飛行機は安全で、むしろ空港に行くまでの交通事故のほうが怖いくらい。
それでも、飛行機はひとたび事故が起きると大惨事。
できれば、安全な航空会社を選びたいですよね。
航空会社の安全ランクを調べる方法です!
航空会社の安全性ランクと製品評価がわかる
安全な航空会社を調べる際に参考になるのが、航空会社の格付けを行なっているAirlineRatings.com。
安全性ランクを航空会社ごとに星7つで評価してくれています。
例えば、日本を代表する航空会社2社。
全日空(ANA)は、Safety Rating(安全性ランク)は、満点の7つ星。
Product Rating(製品評価)も、高ランクの6.5。
日本航空(JAL)も、Safety Rating(安全性ランク)は、満点の7つ星。
Product Rating(製品評価)も、高ランクの6.5。
こんな風に航空会社毎の安全性ランクと製品評価が確認できるので、安心して乗れますね。
安全性ランクの格付けの付け方(公式HPより)
安全性ランクは、以下の基準で星を付けています。
- IOSA認定されているか(星2つ)
- EUブラックリストに登録されていないか(星1つ)
- 過去10年間死亡事故を起こしていないか(星1つ)
- FAA承認を受けているか(星1つ)
- ICAOの8つの基準を満たしているか(星2つ)
IOSA認定されているか(星2つ)
国際航空運送協会の運用安全監査の認証(IOSA)を受けているかどうか。
ただし、IOSA認定の監査登録は任意。
取得していない航空会社は、審査に不合格になったか、不参加のどちらかなので、これに星がなくてもヤバイ航空会社というわけではありません。
EUブラックリストに登録されていないか(星1つ)
欧州連合(EU)のブラックリストに登録されている航空会社かどうか。
過去10年間死亡事故を起こしていないか(星1つ)
個人的に死亡事故の有無は気になります。
10年間としているのは、事故後の航空会社の安全文化や航空機のアップグレードを行うまでに10年はかかるという考えからのようです。
FAA承認を受けているか(星1つ)
米国の連邦航空局(FAA)の承認を受けているかどうか。
もし、承認を受けていないと米国には乗り入れできない。
ICAOの8つの基準を満たしているか(星2つ)
国際民間航空機関(ICAO)の法律、組織、ライセンス、運航、耐空性、事故調査、航空航行サービス、飛行場の8つの基準を満たしているかどうか。
製品評価の格付けの付け方(公式HPより)
フルサービスキャリア
フルサービスキャリアとは、フルサービスを行う従来型の航空会社のこと。
日本では、ANAやJALが該当します。
以下の7つの評価基準で評価しています。
- 座席の間隔
76.2cm以上か - エンターテイメント
パーソナルオーディオ・ビデオ・オン・デマンドが備え付けられているか - Webサイト情報
HPが充実しているか - ベッド
ビジネスクラス以上でフルフラットシートが提供されるか - 食事
無料で食事やアルコールが提供されるか - 毛布と枕
無料で毛布と布団が提供されるか - AirlineRatings.comによる独自評価
ローコストキャリア(LCC)
ローコストキャリアとは、サービスを最小限にして安い航空運賃を武器にしている航空会社のこと。
日本では、ジェットスター・ジャパンやピーチなどが該当します。
ローコストキャリアは、フルサービスキャリアとは違い、サービスを最大限そぎ取っているため、5つの評価基準で評価しています。
- パーソナルエンターテイメント
個人用スクリーンがあるか - キャビンのスペースと快適さ
座席の間隔が76.2cm以上あるか - 飲みのサービス
ソフトドリンクが無料で提供されるか - 食べ物のサービス
食べ物が購入可能か - シートリクライニング
5cmのリクライニングがあるか
自分が乗る予定の航空会社の安全性ランクを確認する方法
AirlineRatings.comの「AIRLINE & SAFETY RATINGS」にアクセス。
A~Zの中から、調べたい航空会社の頭文字のアルファベットをクリックします。
英語表記なので、ANAなら、All Nippon Airwaysの「A」、JALなら、Japan Airlinesの「J」となります。
「A」を押すと、頭文字がAの航空会社がずらっと出てくるので、その中から、お目当ての航空会社をクリック。
例えば、ANAをクリックすると、先ほども紹介したANAの格付けを見ることができます。
さらに、「Safety Rating Breakdown」をクリックすると安全性格付けの内容まで確認できる。
ANAは満点の7つ星なので、すべてにチェックが付いているので正直、詳細まで見る必要はないくらいですね。
例えば、エアドゥーの場合は、安全性ランクは5つ星。
そんな時は、詳細確認の意味がありますね。
IOSA認定を受けていないことによる2つ星の減というのがわかります。
LCC(ローコストキャリア)はIOSA監査に参加していないことが多いので、星5つというのが多いです。
そのため、IOSA監査なしによる星5つなら問題ないのではとクマは考えてみています。
すべての航空会社が載っているわけではない
残念ながら、すべての航空会社が掲載されているわけではないようです。
スカイマークや日本トランスオーシャン航空などは掲載がなかったので、ない場合は調べられないのがちょっと残念です。
2018年最も安全な航空会社トップ20
AirlineRatings.comが、世界中の航空会社409社のうち、世界トップ20に入る最も安全な航空会社を発表しています。
安全性ランク7つ星はたくさんあれど、このトップ20に入ると本当に安全というお墨付きをもらったようなもの。
トップ20にランクインした航空会社をアルファベット順に発表しています。
航空会社名 | 本拠地 | アライアンス |
ニュージーランド航空 | ニュージーランド | スターアライアンス |
アラスカ航空 | アメリカ | ー |
全日空(ANA) | 日本 | スターアライアンス |
ブリティッシュ・エアウェイズ | イギリス | ワンワールド |
キャセイパシフィック航空 | 香港 | ワンワールド |
エミレーツ航空 | ドバイ | ー |
エティハド航空 | アブダビ | ー |
エバー航空 | 台湾 | スターアライアンス |
フィンエアー | フィンランド | ワンワールド |
ハワイアン航空 | ハワイ | ー |
日本航空(JAL) | 日本 | ワンワールド |
KLMオランダ航空 | オランダ | スカイチーム |
ルフトハンザドイツ航空 | ドイツ | スターアライアンス |
カンタス航空 | オーストラリア | ワンワールド |
ロイヤル・ヨルダン航空 | ヨルダン | ワンワールド |
スカンジナビア航空 | スウェーデン デンマーク ノルウェー |
スターアライアンス |
シンガポール航空 | シンガポール | スターアライアンス |
スイス航空 | スイス | スターアライアンス |
ヴァージンアトランティック航空 | イギリス | ー |
ヴァージン・オーストラリア | オーストラリア | ー |
出典:AirlineRatings.com 「TOP 20 SAFEST AIRLINES FOR 2018」
ちゃんと、ANAとJALがトップ20に入っているので安心!
日本の2大航空会社が両方とも、世界で最も安全な航空会社に入っているのは誇らしいことですね。
一方、2017年はランクインしていた、ユナイテッド航空とデルタ航空はランク外に。
もちろん、2社とも安全性評価は7つ星中7つなので、依然として安全性は高いものの、昨年も色々ニュースを騒がせるなどアメリカ勢はこのところいいとこなしですね。
アライアンスの比較
トップ20に入っている航空会社のアライアンスを比較するとこんな感じ。
アライアンス名 | ランクイン/所属数 |
スターアライアンス | 7社/27社 |
ワンワールド | 6社/15社 |
スカイチーム | 1社/20社 |
所属なし | 6社/ー |
明らかにスカイチーム少なくないですか?
KLMオランダのみランクイン。
デルタ航空がランク外になったのが大きいですね。
やはり、ごひいきの航空会社はスターアライアンスか、ワンワールドに加盟する航空会社から選んで、そこでマイルを貯めたほうがいいんですかね。
クマはデルタ航空のマイルも貯めているので、できればまたトップ20に復活してほしいですね(2017年はランクイン)。
※トップ20に入っていないからといって、危険な航空会社という意味ではないです!
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アライアンスとは
アライアンスとは、航空会社同士が協力関係(アライアンス)を結び、マイルや空港ラウンジの共用、飛行機の共同運行をするグループのこと。
まとめ
日本に就航している航空会社のほとんどは安全性評価が高いので意識しなくても大丈夫ですが、海外での乗り継ぎの際などは、一応確認しておきたいですよね。
中には、世界で最も危険と言われる星1つの航空会社もちらちらあります。
そんな航空会社はできれば乗りたくないですね。
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