陸マイラーとは飛行機に乗らずしてマイルを貯める方のことをいいます。
そんな陸マイラーにとって、どの航空会社のマイレージプログラムを選ぶかがすべての分かれ道!
陸マイラーがマイレージプログラムを選ぶ上で重視すべき、3つのポイントで63社のマイレージプログラムの中から日本人に使いやすいマイレージプログラムをランキング形式で選びました。
初めてマイルを貯める方や飛行機に年に1~2回は乗る方のおすすめのマイレージプログラムはこちらの記事で↓
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失敗しないマイレージプログラムの選び方!この航空会社でマイルを貯めるのがおすすめ
陸マイラーにとっての選考ポイント
陸マイラーにとっての大事な3つの選考ポイントはこれ。
- 期限が無期限であるか?
- 貯まったマイルが簡単に無料航空券に交換できるか?
- クレジットカードのポイントが効率良く貯まるか?
期限が無期限であるか?
通常、マイレージプログラムには有効期限があり、せっかく貯めたマイルも期限が切れると無効になります。
日本人に人気のANAマイレージクラブ、JALマイレージバンクは有効期限が3年。
その間に、マイルを貯めて、特典航空券に交換しないといけないんですよね。
有効期限なしなら、好きなだけ貯めて、好きな時に特典航空券に交換できるので、自由度がアップ!
陸マイラーにとって有効期限なしは大事なポイントです。
貯まったマイルが簡単に無料航空券に交換できるか?
せっかく貯めたマイルも、特典航空券に交換できなければ意味がありません。
特典航空券の交換しやすさも大事な選考ポイントです。
クレジットカードのポイントが効率良く貯まるか?
陸マイラーがマイルを貯める一番の方法はクレジットカードのポイント。
クレジットカードのポイントの貯まりやすさで、どれだけ特典航空券をゲットできるか変わってくるので、大事なポイントです。
この3つのポイントで日本人に使いやすいマイレージプログラムを選ぶとランキングは?
第1位 ブリティッシュ・エアウエイズエグゼクティブクラブ
第1位は、ブリティッシュエアウェイズのエグゼクティブクラブ!
日本航空(JAL)と同じアライアンスであるワンワールドに加盟するイギリスのナショナルフラッグです。
正直、日本でブリティッシュエアウェイズのマイルを貯めている人はかなり少数派。
ただ、最近は密かに人気が出てきて日本人でも貯めている方が増えてきています。
最大の魅力は、必要マイルの少なさと、JAL便も含めた特典航空券の取りやすさ。
マイナーだけど、実は一番おすすめのマイレージプログラムです。
アライアンスとは?という方はこちら:マイレージプログラムを選ぶうえで知っておきたい3つのアライアンス!
メリット
1.期限
ブリティッシュエアウェイズも表面上は3年と有効期限があります。
しかし、マイルの加減があればさらに3年有効期限が伸びるので、3年ごとにマイルの加減を行えば実質無期限です。
2.マイルの交換のしやすさ
ブリティッシュエアウェイズの最大の魅力はマイルの使いやすさ。
- 成田/羽田ーロンドンの往復は、39,000マイル~
- JAL日本国内線は、片道7,500マイル、往復15,000マイル~
JALだと、ロンドン往復に必要なマイル数は、55,000マイル~。
JALだと、国内線往復に必要なマイル数は、12,000マイル~。
えっと思った方は正解です。
ブリティッシュエアウェイズのほうが、必要マイル数が断トツに少ない!
※2021年7月まではJAL日本国内線もJALマイレージバンク経由よりも少なかったのですが、改悪により同等に
必要マイル数が少ないということは、貯めるマイル数も少なくて済むということです。
さらに、特典航空券の取りやすさにも大きな差があります。
JALマイレージバンクだとJAL国際線の人気路線の交換は競争率が高く、好きな日にちに取るのは至難の業。
一方、ブリティッシュエアウェイズは日本人でマイルを貯めている人が少ないので、日本発着の人気路線でも無料特典航空券をゲットしやすい。
ブリティッシュエアウェイズは、知る人ぞ知る狙い目のマイレージプログラムなんです。
3.クレジットカードのポイントが効率よく貯まるか
ブリティッシュエアウェイズエグゼクティブクラブはマイルが直接貯まるクレジットカードは無いです。
でも、心配無用です。
旅好きにぴったりのクレジットカードがあります。
- マリオットアメックスプレミアム
マリオットアメックスプレミアムなら、20,000ポイント単位で移行すれば、「100円=1.25マイル」相当で交換可能です(通常は、100円=1マイル)。
日々のショッピングでどんどんマイルを貯めることができる還元率ですね。
ポイントの有効期限も、ポイント加算ごとに期限が伸びていくので、無期限に貯めることが可能です。
また、マリオットアメックスプレミアムは、マイルが貯まるだけでなく、シェラトンなどのSPG、マリオット、リッツ・カールトンのゴールド会員になることができるので、空と陸両方でお得。
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マリオットボンヴォイアメックス入会キャンペーン!JAL・ANAマイルが無期限に&ホテルでVIP待遇
続きを見る
デメリット
1.燃油サーチャージは必要
燃油サーチャージとは、原油価格高騰の時に出来た航空運賃とは別に徴収される料金。
無料特典航空券で航空運賃が無料になっても、燃油サーチャージは別途必要になります。
例えば、アメリカやヨーロッパ行きなら一人10,000円くらい燃油サーチャージがかかります。
一時期は、4万円以上かかっていた時があったので、その時はかなり重かったですが、現在はだいぶ少ないですね。
燃油サーチャージがかからないマイレージプログラムは少数派なので、仕方ないです。
2.クレジットカード以外に貯まらない
これから紹介するANAやユナイテッド航空の場合は、クレジットカード以外にもマイルを貯めるチャンスはあるけど、ブリティッシュエアウェイズはないです。
100%クレジットカードのポイント頼みになります。
ブリティッシュエアウェイズのマイレージプログラムの詳細はこちらの記事で。
陸マイラーにおすすめのブリティッシュエアウェイズエグゼクティブクラブ攻略法!
第2位 ANAマイレージプログラム
第2位は、日本を代表する航空会社、全日空(ANA)のANAマイレージプログラム!
ユナイテッド航空と同じスターアライアンスに加盟しています。
何と言っても日系の安心感とマイルを貯めたり使ったりする際の扱いやすさは、さすが日本企業といったところで抜群にいいです。
ただ、日系は有効期限があるので本来は陸マイラー向きでは無いのですが、無期限にポイントを貯められるANAカードが存在するので、2位にランクイン。
メリット
1.期限
ANAのマイルは3年で失効してしまいます。
欧米系に多いマイルの加減があると期限が延長されたりもしません。
じゃあ、期限があって貯まらないんじゃないとのつっこみがきそうですが、このあと紹介するANAカードは、無期限でポイントが貯められる!
マイルは3年期限。
クレジットカードのポイントは無期限。
戦略としては使う予定が来るまではクレジットカードのポイントとして持っておき、いざマイルを使う時にANAマイルに移行して無料特典航空券と交換という形。
これなら実質無期限に近い状態にすることが出来ます。
2.マイルの交換のしやすさ
残念ながら、無料特典航空券の競争率は高いです。
日系だけあってライバルも多い。
その反面、マイル交換の手続きのわかりやすさは断トツ。
わからないことがあってもすべて日本語で書かれているので安心。
そのため、初めてマイルを貯める方におすすめのプログラムです。
3.クレジットカードのポイントが効率よく貯まるか
ANAマイルを効率良くかつ無期限に貯めるのにおすすめのクレジットカードはこの2枚。
クレジットカードのポイントは「100円=1マイル」なので一般的です。
ANAの場合はANAマイレージモールと呼ばれるポイントアップサイトがあります。
ANAマイレージモールを経由してネットショッピングすると、モールでの特典マイルとクレジットカードのポイントが両方貯まるので、効率良く貯められます。
また、必要マイルが比較的少ないので、交換に必要なマイルを貯めやすいです。
ANAアメックスの詳細はこちら↓
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ANAアメックス&ゴールドお得な入会キャンペーン!ANAマイルが無期限に貯められる
デメリット
1.燃油サーチャージは必要
ブリティッシュ・エアウェイズ同様、燃油サーチャージが必要です。
致しかたないですね。
2.無料特典航空券の交換の競争率が高い
ANAはマイル交換の手続きは分かりやすいけれど、無料特典航空券の競争率が高い。
国際線は1年前から、国内線は2ヶ月前から予約開始ですが、人気路線&人気時期は予約開始と同時に予約するくらいの勢いが必要です。
ANAマイレージクラブの詳細はこちらの記事で↓
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ゼロからわかるANAマイレージクラブ入門講座!ANAマイルとは?まずはANAマイルをざっくり理解しよう!
第3位 ユナイテッド航空マイレージプラス
第3位は、スターアライアンス加盟のアメリカを代表する航空会社のユナイテッド航空マイレージプラス!
フライト積算マイルの改悪、無料特典航空券の交換に必要なマイルの増加と改悪が続いて行われました。
そのため、1位からランクダウンして3位に。
ただし、クレジットカードのポイントの改悪は行われていないので、むしろフライトでマイルを貯めていた人よりも有利に。
無料特典航空券の交換の競争率が下がり、陸マイラーにとってはある意味改善。
3つのポイントはばっちり満たしているので、おすすめのマイレージプログラムには変わりありません。
メリット
1.期限
2019年8月より、完全無期限に。(これまでは18ヶ月間でした)
安心してマイルが貯められるし、使えます。
2.マイルの交換のしやすさ
直前でも、無料特典航空券が多く放出されており、マイルの交換はしやすいです。
ユナイテッド便だけでなく、ルフトハンザやANAなどのスターアライアンス各社の無料特典航空券と交換可能。
3.クレジットカードのポイントが効率よく貯まるか
ユナイテッドマイレージプラスの一番のポイントは、クレジットカードで効率よくマイルが貯まること。
年会費6,500円のクレジットカードで1,000円=15マイル(100円=1.5マイル)貯まるのは驚異的です。
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陸マイラーにオススメのユナイテッド航空マイレージプラス!おすすめのクレジットカードはこれ!
デメリット
デメリットは3つ。
1.ユナイテッド航空は米系
米系なので機内でのサービスはいまいち。
機内食もいまいち。
特典航空券を取る際に、ユナイテッド航空以外の航空会社を選ぶことで、その問題は回避できます。
特にヨーロッパ行きならルフトハンザがよく無料特典として出てくるので、問題無いです。
本当は、ANAと交換したいところですが、残念ながらANAの国際線との交換はやはり競争率が高い。
それでも、人気の時期をずらせば、ANA便も予約サイトに上がってきますよ。
ANAの国内線なら、簡単に取れます。
2.必要マイルが多い
必要マイルが他のおすすめプログラムと比べると多いのがデメリット。
しかし、マイルが他のプログラムに比べて多くても、クレジットカードでのマイルは他よりも1.5倍で貯まっていくため、問題にはならないです。
また、燃油サーチャージも無料。
トータルで見れば必要マイルが多くても他よりもお得なケースも。
必要マイルの比較は後述します。
3.無料特典航空券の交換する際に英語が若干出てくるHPで申し込む必要あり
ユナイテッド航空のHPは日本語なのですが、予約を進めていくといつの間にか英語に切り替わったり、ちょいちょい英語交じりになります。
とはいえ、簡単な英語なので慣れてしまえば全然問題無いです。
人気だけどランク外になったマイレージプログラム
惜しくもあと一歩のところでランキング外になってしまったマイレージプログラムの紹介を。
JALマイレージバンク
日本航空(JAL)が惜しくもランク外。
理由は、JALならブリティッシュエアウェイズのほうがJAL便に交換しやすいし、実質無期限で使いやすいため。
それでも、WAONでもJALマイルが貯まったり、日常でマイルを貯めやすいのは事実。
ブリティッシュエアウェイズ同様、マリオットアメックスを利用すれば無期限に貯めることができるので、JAL派ならその選択も正解です。
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JALマイレージバンク入門!JALマイルの貯め方・使い方をざっくり理解しよう!
デルタ航空スカイマイル
デルタ航空は、スカイチームに加盟しているアメリカの航空会社です。
デルタ航空の最大のメリットは、
デルタアメックスゴールド
のクレジットカードを持っているだけで航空会社の上級会員の資格を得られて、航空会社ラウンジや優先搭乗のサービスを受けられるという大きなメリットがあります。
通常、航空会社の上級会員は、20~50回くらい飛行機に乗って取得するものなので、陸マイラーからするとかなりのメリット。
しかもマイルも無期限で貯まりやすい。
特典航空券は直前でもハワイ便が取れるなど、比較的取りやすいです。
ただ、ANAはスターアライアンス、JALはワンワールドに加盟しているため、スカイチームに加盟している日系が無い。
クレジットカードを持つだけで上級会員というのは魅力ですが、提携先に日系が無いという点を考慮すると今回はランク外に…
クマは、デルタアメックスゴールドを持っているので、スカイチームのゴールドメンバー。
航空会社のゴールド会員は、VIP感半端ないです。
デルタ航空スカイマイルにおすすめのクレジットカード↓
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デルタアメックスゴールドの入会キャンペーン!上級会員ゴールドメダリオン自動付帯は魅力的過ぎ!
3社の比較
ブリティッシュ | ANA | ユナイテッド | |
マイル期限 | 実質無期限 | クレジットカードは無期限 | 無期限 |
クレジットカードポイント | 1,000円=12.5マイル | 1,000円=10マイル | 1,000円=15マイル |
交換競争率 | 低い | 高い | 低い |
マイルアップモール | なし | 充実 | 充実 |
主な交換先 | JAL ブリティッシュ |
ANA | ユナイテッド ルフトハンザ |
サイトの難易度 | 英語が交じる | 超優しい | 英語が交じる |
国内線往復 | 9,000〜20,000 | 10,000〜23,000 | 10,000or16,000 |
グアム | E20,000 B40,000 |
E20,000 B43,000 |
E30,000 B55,000 |
バンコク | E25,000 B75,000 F100,000 |
E30,000 B55,000 F105,000 |
E40,000 B70,000 F110,000 |
ハワイ | E40,000 B120,000 |
E35,000 B60,000 |
E40,000 B70,000 |
ロサンゼルス | E50,000 B150,000 F200,000 |
E40,000 B75,000 F150,000 |
E70,000 B140,000 F190,000 |
ロンドン | E39,000 B150,000 F204,000 |
E45,000 B80,000 F165,000 |
E90,000 B130,000 F190,000 |
E:エコノミークラス
B:ビジネスクラス
F:ファーストクラス
表だけ見るとANAは必要マイル数も少ないので良く見えますが、簡単に無料特典航空券と交換できなければ意味がありません。
ANAは交換しづらいので、ブリティッシュエアウェイズやユナイテッドが優勢となりますね。
無料特典航空券の予約のしやすさ比較
実際に無料特典航空券の予約がしやすいかどうか無料特典航空券の空き状況を比較してみます!
直前予約の比較
まずは直前の予約が取れるかどうか、2週間後の東京ーハワイ往復の無料特典航空券で調べてみました。
3/22の2週間後の4/4出発、4/10帰国で検索。
●ブリティッシュエアウェイズ
JAL直行便で予約可能!
●ANA
ANA直行便で予約可能!(ただし、残り座席はぎりぎり)
●ユナイテッド航空
ユナイテッド航空又はANA直行便で予約可能!
3社とも直前予約であっても人気の時期でなければ予約は可能という結果に!
ゴールデンウィーク
ピーク時の直前でも予約取れるかどうかということで、ゴールデンウィークにハワイ行きが取れるかどうかを比較してみます。
ゴールデンウィークの1ヶ月ちょっと前の3/22にゴールデンウィークに予約可能かどうか検索。
●ブリティッシュエアウェイズ
ゴールデンウィーク前半・・・JAL直行便で空き有り!
ゴールデンウィーク後半・・・空きなし
●ANA
ゴールデンウィーク前半・・・空きなし
ゴールデンウィーク後半・・・空きなし
●ユナイテッド航空
ゴールデンウィーク前半・・・行きグアム経由、帰り直行便ならユナイテッド航空便で空き有り!
ゴールデンウィーク後半・・・空きなし
やはりゴールデンウィークもほぼ取れない結果。
そんな中、ブリティッシュエアウェイズは往復JAL便で予約可能とはなかなかポイント高いです。
ユナイテッド航空も行きに直行便はないものの、あえてグアムに滞在する形で航空券を取ればグアムとハワイ両方楽しめるので、それはそれでありなプランですね。
正月
最後に、正月のハワイ往復が予約可能かどうか比較です。
3/22に検索し、年末から年始にかけてのハワイ往復で検索。
●ブリティッシュエアウェイズ
空きなし
●ANA
空きなし
●ユナイテッド航空
空きなし
正月ハワイは普通に購入での航空券ゲットも大変なだけに、無料特典航空券は全滅。。。
これは致し方ない結果かなと。
大人気の時期に無料特典航空券を取るならやはり予約開始のよーいどんが必要のようです。
予約のしやすさ比較まとめ
予約のしやすさは、やはり、ブリティッシュエアウェイズが一番でした。
GWという旅行シーズン真っ只中でも、特典航空券が取得可能なのは大きなメリットです。
しかも、日本人に人気のJAL便で予約可能ですからね。
ただ、直前であっても人気の時期でなければ、3社ともに予約可能という結果に!
この3社からメインのマイレージプログラムを選べば間違いなしです。
まとめ
旅マイルおすすめは、少ないマイル数かつ取りやすい特典航空券のブリティッシュ・エアウエイズのエグゼクティブクラブ。
貯めるのも日系がいいという方はANAマイレージクラブ。
クレジットカードでポイントが貯めやすい、ユナイテッド航空。
好みに合わせて自分にあったマイレージプログラムを選びましょう!
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